白木屋
ヒロ・ポン
TRAININGなんぽとは白木屋とか個人経営の居酒屋で閉店まで焼酎瓶抱えて泥酔飲酒するくせに梶とはおしゃれなバーでいっしょになってカクテル飲んでる男、門倉バーで飲んでるかどかじ「それけっこう強いんじゃないですか?」
三角のグラスのお酒は度数が強いんですよね、と年下の男が得意げに言いながら私の手元を指す。
「ええ、まあ度数は調整できるものですから。これはそれほどでも」
「へえ~」
彼の手の中にはタンブラーグラスに入ったオレンジ色の酒。酒はよくわからないという彼が大衆居酒屋で見知った名前だからといって注文した一杯だ。
空になりつつあったグラスを飲みほして同じものを頼む。塩気の強いナッツで酒が進んでしまうが、正直な話これくらいでは酔えない。
「…ん、ウォッカ入ってるんですね。うわ~…僕には無理そう」
「試してみますか?後味はいいですよ」
「はは、潰れちゃったら申し訳ないから…あ、ちょっと僕お手洗い行きますね…」
2381三角のグラスのお酒は度数が強いんですよね、と年下の男が得意げに言いながら私の手元を指す。
「ええ、まあ度数は調整できるものですから。これはそれほどでも」
「へえ~」
彼の手の中にはタンブラーグラスに入ったオレンジ色の酒。酒はよくわからないという彼が大衆居酒屋で見知った名前だからといって注文した一杯だ。
空になりつつあったグラスを飲みほして同じものを頼む。塩気の強いナッツで酒が進んでしまうが、正直な話これくらいでは酔えない。
「…ん、ウォッカ入ってるんですね。うわ~…僕には無理そう」
「試してみますか?後味はいいですよ」
「はは、潰れちゃったら申し訳ないから…あ、ちょっと僕お手洗い行きますね…」