らふどん
あゆひさ
DONE5/3スパコミで無配したニック亀ラフドンSSです。付き合ってる2人が夜の街に出かける話。
帰り道は遠回り 夜の街。独特の喧騒が遠く聞こえて、その中に機械を弄る音が混ざる。
ビルの屋上に立つラファエロの視線の先に、工具を手に座り込んだドナテロの姿がある。
人目につかない場所に設置されている小さな機械は、クランゲが使用する電波を察知してどうのと制作者であるドナテロが長々と解説していたが、いつものごとくろくに聞いていない。
今回は動作確認らしく、このビル一箇所に設置すればそれで終わりだ。すぐ終わる用だから、と一人で出掛けようとしていたドナテロに強引についてきて今に至る。
機械を弄るドナテロは集中していて、ラファエロの視線には気付いていないらしい。
「……」
小さく溜息を落とす。
ラファエロとドナテロの関係は、一般に言う兄弟の枠からいくらか逸脱している。
1387ビルの屋上に立つラファエロの視線の先に、工具を手に座り込んだドナテロの姿がある。
人目につかない場所に設置されている小さな機械は、クランゲが使用する電波を察知してどうのと制作者であるドナテロが長々と解説していたが、いつものごとくろくに聞いていない。
今回は動作確認らしく、このビル一箇所に設置すればそれで終わりだ。すぐ終わる用だから、と一人で出掛けようとしていたドナテロに強引についてきて今に至る。
機械を弄るドナテロは集中していて、ラファエロの視線には気付いていないらしい。
「……」
小さく溜息を落とす。
ラファエロとドナテロの関係は、一般に言う兄弟の枠からいくらか逸脱している。
あゆひさ
DONE※2012ラフドン※片想い中のラファエロがうっかりポロリする話
夢のつづき 数日ぶりにドナテロがラボから出てきた。のそのそとリビングにやってきて、湯気を立てるコーヒーを片手にソファに腰を下ろす。ソファの先客であるラファエロを赤い目がちらりと見た。その目に隈はない。今回はラボの中でまともに睡眠をとっていたようだ。たまに寝食も忘れて没頭するのがこの馬鹿な天才の悪い癖だった。
「うわ、ラファがニュース見てる」
「あ?頭のてっぺんからコーヒー飲みたいって?」
珍獣でも見たような声色に、拳骨を振り上げて見せればドナテロはそそくさと距離をとった。
別にニュースを見ていたわけではなく、単にほんの数分前までこのチャンネルでスポーツ中継が行われていただけだ。他に見たい番組もなくぼんやりと流しっぱなしにしていた。
3529「うわ、ラファがニュース見てる」
「あ?頭のてっぺんからコーヒー飲みたいって?」
珍獣でも見たような声色に、拳骨を振り上げて見せればドナテロはそそくさと距離をとった。
別にニュースを見ていたわけではなく、単にほんの数分前までこのチャンネルでスポーツ中継が行われていただけだ。他に見たい番組もなくぼんやりと流しっぱなしにしていた。
あゆひさ
DONETOONMIX14の無配に少々手を加えたものです。ニック亀ラフドンが昼食を食べる話。
所により嵐の食卓「ラファ、昼飯できてるぞ」
キッチンにやって来たラファエロに、調理器具を片付けながらレオナルドが声をかけた。テーブルには4人分の皿が並んでいる。今日のメニューはサンドイッチだ。
早速かぶりついているミケランジェロの隣に座り、同じく口に運ぶ。
薄切りのキュウリにハムとスライスチーズ。苔とミミズが主食だったころを思えば贅沢になったものだ。
片付けを終えて席についたレオナルドが食事を始める。そうして三人とも食べ終わっても、まだ手付かずの皿が一つあった。
「ドナの奴、朝も食ってねえんじゃねえの」
朝食時にも顔を出さない兄弟がいた。というよりも、朝起きてから一度も顔を見ていない。おおかた作業に熱中して食事も忘れているのだ。
1386キッチンにやって来たラファエロに、調理器具を片付けながらレオナルドが声をかけた。テーブルには4人分の皿が並んでいる。今日のメニューはサンドイッチだ。
早速かぶりついているミケランジェロの隣に座り、同じく口に運ぶ。
薄切りのキュウリにハムとスライスチーズ。苔とミミズが主食だったころを思えば贅沢になったものだ。
片付けを終えて席についたレオナルドが食事を始める。そうして三人とも食べ終わっても、まだ手付かずの皿が一つあった。
「ドナの奴、朝も食ってねえんじゃねえの」
朝食時にも顔を出さない兄弟がいた。というよりも、朝起きてから一度も顔を見ていない。おおかた作業に熱中して食事も忘れているのだ。