noa+
青りんごサワー🍏
PAST去年開催されたボンボンオンリーイベントにて、ネットプリントで配布した小説の再掲です。※この話は『海の大陸NOA+』最終話の最中という設定で書かれてます。ネタバレ&捏造注意。
愛の言葉のひとつでも、 落ちてくる巨大な隕石に、この星に住まう存在が出来ることはもう何も無く。
それぞれが怯えながら、受け入れながら、騒ぎながら、最期の時を待つ。
そんな中、喧騒から少し離れて見つめ合う二つの存在があった。
数奇な運命を辿り、犬の体となった男と、その恋人である女。
男――ノエルは結局、最期まで犬の体のままだ。すぐ近くには仮死状態となった本来の肉体があるけれど、それを再度移植する方法がこの島には無い。
女――フェリアはずっと『見た目なんて関係ない』とは言っていたけれど、人の体でなければ、こんな時に彼女を抱きしめてやることも出来なかった。
「フェリア、付いてきてほしい」
彼はそう言うと、静かに立ち上がり、森へと向かう。
1854それぞれが怯えながら、受け入れながら、騒ぎながら、最期の時を待つ。
そんな中、喧騒から少し離れて見つめ合う二つの存在があった。
数奇な運命を辿り、犬の体となった男と、その恋人である女。
男――ノエルは結局、最期まで犬の体のままだ。すぐ近くには仮死状態となった本来の肉体があるけれど、それを再度移植する方法がこの島には無い。
女――フェリアはずっと『見た目なんて関係ない』とは言っていたけれど、人の体でなければ、こんな時に彼女を抱きしめてやることも出来なかった。
「フェリア、付いてきてほしい」
彼はそう言うと、静かに立ち上がり、森へと向かう。