ne_pan_ka_
MEMO簡易KP用ハウスルールハウスルール (coc編)クリティカル時にメリットが思いつかない場合と2回スペシャルでクリチケを1枚獲得できる。
クリチケ(クリティカルチケット)は失敗を成功、成功を失敗に出来る。ただしクリティカル、ファンブルは普通の成功、失敗となる。
戦闘時の回避、受け流しは1ラウンド内に複数回可能。
神話生物に対する組みつきは基本不可だが、何かしらの理由を提案し、KPが納得すれば可能になる場合がある。
初期値成功、クリチケを残していた場合。
シナリオクリア後に初期値成功、任意の技能を1d6の成長
狂気は精神分析成功で一時的には落ち着けられるが、シナリオクリア後に再発する。
275クリチケ(クリティカルチケット)は失敗を成功、成功を失敗に出来る。ただしクリティカル、ファンブルは普通の成功、失敗となる。
戦闘時の回避、受け流しは1ラウンド内に複数回可能。
神話生物に対する組みつきは基本不可だが、何かしらの理由を提案し、KPが納得すれば可能になる場合がある。
初期値成功、クリチケを残していた場合。
シナリオクリア後に初期値成功、任意の技能を1d6の成長
狂気は精神分析成功で一時的には落ち着けられるが、シナリオクリア後に再発する。
ラッコ
SPOILERクトゥルフ神話TRPG「シグナルレッド・デッド」
(著 八重樫アキノ)
ネタバレ注意!
バディ
・夜鷹
・早乙女智雪
シグナルレッド・デッド 早乙女のレディスミスが銃声を上げる。
薄暗く血生臭い廃ビルのロビーに、ほのかに硝煙が香った。
ぶよぶよとした白いヒキガエルのような外見をした醜悪な化け物、ムーンビーストはその巨体に似つかわしくない俊敏な動きで大きく仰け反り、銃弾を避けた。そして軟体動物のようにぐにゃりと上半身を起き上がらせると、ぐるんと首を回し夜鷹と早乙女の方を見る。短い肉色の触手が蠢く顔をにんまりと笑わせた。
次の瞬間、ムーンビーストは右手にある大人の背丈ほどある赤い槍を投げつけてきた。夜鷹が目で軌道を追う。投げられた槍の切っ先は早乙女に向かっていた。早乙女はまだ回避行動を取れる体勢にない。
心臓を冷たい手に掴まれる。
夜鷹は躊躇うことなく、黒いブーツの底で床を蹴った。名前を呼びたかったが、その酸素すら無駄にしたくない。早乙女の胸に飛び込むようにしてその体を押す。硝煙の香りが残る体に覆いかぶさるようにして、二人で瓦礫の陰へと倒れ込んだ。
1656薄暗く血生臭い廃ビルのロビーに、ほのかに硝煙が香った。
ぶよぶよとした白いヒキガエルのような外見をした醜悪な化け物、ムーンビーストはその巨体に似つかわしくない俊敏な動きで大きく仰け反り、銃弾を避けた。そして軟体動物のようにぐにゃりと上半身を起き上がらせると、ぐるんと首を回し夜鷹と早乙女の方を見る。短い肉色の触手が蠢く顔をにんまりと笑わせた。
次の瞬間、ムーンビーストは右手にある大人の背丈ほどある赤い槍を投げつけてきた。夜鷹が目で軌道を追う。投げられた槍の切っ先は早乙女に向かっていた。早乙女はまだ回避行動を取れる体勢にない。
心臓を冷たい手に掴まれる。
夜鷹は躊躇うことなく、黒いブーツの底で床を蹴った。名前を呼びたかったが、その酸素すら無駄にしたくない。早乙女の胸に飛び込むようにしてその体を押す。硝煙の香りが残る体に覆いかぶさるようにして、二人で瓦礫の陰へと倒れ込んだ。
べべ🍩
SPOILER紙魚のうた ネタバレ紙魚自陣小説「それでは今回、良部賞の最優秀賞に輝いた『月裏荘の彼ら』の作者、月野亜裕夢さん。そして優秀賞に輝いた『マジェンタ』の作者、衣川箔さんのご登壇です!」
この声に一歩踏み出すと、普段履くことのない綺麗に磨き上げられた革靴の音がカツンと会場に響く。恐ろしい程の静寂と一身に向けられる視線の群衆に心臓が軋むように跳ねているのが自分でもわかる。ひたすら心臓を落ち着けるように、革靴の均等に結ばれた蝶々結びを見ていると、少し前から「大丈夫っすよ~」と気軽な声がして、その声に思わず手にきつく力を籠める。すると客席からざわりと困惑の声が上がる、だって仕方ないじゃないか
「あら…!ふふ、それではお二人に盛大な拍手を!」
司会の女性の笑顔に促され戸惑いつつも拍手が沸き起こる。その音に包まれながら、俺は共に賞を受賞した衣川箔の手を握り、授賞式の舞台に立っていた。
3110この声に一歩踏み出すと、普段履くことのない綺麗に磨き上げられた革靴の音がカツンと会場に響く。恐ろしい程の静寂と一身に向けられる視線の群衆に心臓が軋むように跳ねているのが自分でもわかる。ひたすら心臓を落ち着けるように、革靴の均等に結ばれた蝶々結びを見ていると、少し前から「大丈夫っすよ~」と気軽な声がして、その声に思わず手にきつく力を籠める。すると客席からざわりと困惑の声が上がる、だって仕方ないじゃないか
「あら…!ふふ、それではお二人に盛大な拍手を!」
司会の女性の笑顔に促され戸惑いつつも拍手が沸き起こる。その音に包まれながら、俺は共に賞を受賞した衣川箔の手を握り、授賞式の舞台に立っていた。
suzume0406
DONE豪華客船と怪盗団の自陣営出会いの話です。ギャンブラーとスーパーモデルのお話。 七星ツキは困っていた。
彼の目の前には、ルーレットがある。あのカジノによくある、大きなホイールと黒と赤のチップを置く場所が表示されているマットがついてあるやつだ。そのルーレットの前に座るツキの手には、先ほどまで夥しい量のチップがあった。金額は、良く分からないがおそらくとても高額だったのだろう。
それも先ほどまでの話である。ツキは、先ほど持っているチップを一つの数字に全てベットし、負けた。結果、手にしていた莫大な金は失われ、今やツキは一文無しだ。常人であれば発狂してもおかしくない状況だが、ツキは何も感じていなかった。いや、困っていはいたが。
(まずい……。楽しくてまたやっちゃったかも……)
ツキはギャンブラーなのだが、金よりもギャンブルという行為そのものを愛していた。熱中しきると、帰りの交通費なんて吹っ飛んでしまうくらいには、ギャンブルに目がないのである。あの、持っているもの全てを賭ける時に感じる血が沸き立つ感覚が、追い詰められたときに感じる己の心臓の音を聞くことがツキはいっとう好きなのだ。
5861彼の目の前には、ルーレットがある。あのカジノによくある、大きなホイールと黒と赤のチップを置く場所が表示されているマットがついてあるやつだ。そのルーレットの前に座るツキの手には、先ほどまで夥しい量のチップがあった。金額は、良く分からないがおそらくとても高額だったのだろう。
それも先ほどまでの話である。ツキは、先ほど持っているチップを一つの数字に全てベットし、負けた。結果、手にしていた莫大な金は失われ、今やツキは一文無しだ。常人であれば発狂してもおかしくない状況だが、ツキは何も感じていなかった。いや、困っていはいたが。
(まずい……。楽しくてまたやっちゃったかも……)
ツキはギャンブラーなのだが、金よりもギャンブルという行為そのものを愛していた。熱中しきると、帰りの交通費なんて吹っ飛んでしまうくらいには、ギャンブルに目がないのである。あの、持っているもの全てを賭ける時に感じる血が沸き立つ感覚が、追い詰められたときに感じる己の心臓の音を聞くことがツキはいっとう好きなのだ。