おにの
DONE《テルモブ》恋を自覚をしたテルと、まだ無自覚なモブ。
これから、ここからな二人。
1【始まりは 目で追う】「でねー、その時私が〜ー…」
「あ、ごめんちょっと僕は失礼するよ、じゃ!」
「えー、テルキ帰っちゃうの〜?」
一緒にいた女子達に別れを告げた僕は、対岸の歩道を歩く影山くんを目で追う。横断歩道がある場所まであと少し。
「やぁ、影山くん!」
「あ、花沢くんも今帰り?」
「そうだよ」
偶然に影山くんと出逢えて嬉しい。僕はにこにこしていたんだろうな。影山くんも僕を見て、少し小首を傾けてニコっと微笑んでくれた。
あぁ、可愛いな笑った影山くん。
「さっきね、僕も気付いていたんだ。向こうに花沢くんがいたの。一緒にいた女の子達は今はいないの?」
「あー、うん。彼女達はカラオケに寄るって言ってたから別れたんだ」
「そうなんだ」
影山くん、僕に気づいていたんだ。他の子といたところを見られていた事に何となく緊張する。
769「あ、ごめんちょっと僕は失礼するよ、じゃ!」
「えー、テルキ帰っちゃうの〜?」
一緒にいた女子達に別れを告げた僕は、対岸の歩道を歩く影山くんを目で追う。横断歩道がある場所まであと少し。
「やぁ、影山くん!」
「あ、花沢くんも今帰り?」
「そうだよ」
偶然に影山くんと出逢えて嬉しい。僕はにこにこしていたんだろうな。影山くんも僕を見て、少し小首を傾けてニコっと微笑んでくれた。
あぁ、可愛いな笑った影山くん。
「さっきね、僕も気付いていたんだ。向こうに花沢くんがいたの。一緒にいた女の子達は今はいないの?」
「あー、うん。彼女達はカラオケに寄るって言ってたから別れたんだ」
「そうなんだ」
影山くん、僕に気づいていたんだ。他の子といたところを見られていた事に何となく緊張する。