ちはや
DONEトレイン先生を看取りたいクルーウェル先生の小話。トレイン先生←クルーウェル先生の完全一方通行です。一応報われてはいる、はず。
左右は明確に考えてないのでモゼクルモゼみたいな感じです。
「────私は君の想いに応えることはできない」
トレインは長考したあと、細く長くため息を吐き出してから目の前の男にそう告げた。
愛しているのは夭折した妻、ただ一人だ。後にも先にも彼女以外を選ぶことはない。
しかし、この男は余裕綽々の笑みで頷いてそれを受け入れる。
「わかっています」
「想いだけでなく、……肉体的にも、応えることはできない」
「もちろん。承知の上です」
肌を合わせるのは当然のこととして、唇を重ねることさえ拒否してみせても彼はそれでいいと言う。その上で自分を受け入れてくれと。
──どうしてこいつは今も昔も頭の痛くなる問題しか引き起こさないのだろう。
有無を言わさない笑顔に頭痛がしてきて緩く頭を左右に振った。
3300トレインは長考したあと、細く長くため息を吐き出してから目の前の男にそう告げた。
愛しているのは夭折した妻、ただ一人だ。後にも先にも彼女以外を選ぶことはない。
しかし、この男は余裕綽々の笑みで頷いてそれを受け入れる。
「わかっています」
「想いだけでなく、……肉体的にも、応えることはできない」
「もちろん。承知の上です」
肌を合わせるのは当然のこととして、唇を重ねることさえ拒否してみせても彼はそれでいいと言う。その上で自分を受け入れてくれと。
──どうしてこいつは今も昔も頭の痛くなる問題しか引き起こさないのだろう。
有無を言わさない笑顔に頭痛がしてきて緩く頭を左右に振った。