huwasao
PROGRESS支部に連載中のオメガバむざぎゆ連載の続きの、まだ途中。できればこの話で完結させたいところです。がっつり本番なので、パスワードにしております。皆さんは18歳以上ですか?(yes/no) 5729huwasao
SPUR MEpixivアップ中のむざぎゆ連載、「貴方の紺碧の空27話」の序盤。己の尻を叩くためにアップ。お目汚し失礼します。むざぎゆ、もっと増えないかな~とアニメを見直し&神作者様方の作品を見て萌え補充中。洋館の寝室で独り、無惨は佇んでいた。
いつもは折り目正しいシャツは皺がより、整えている髪は風を受けたように乱れたまま。
果たして記憶はないが、あれからどうやってか、無惨は洋館に戻ってきていた。
力なく室内を見渡せば、机の上に置いてある読みかけの本や、飲みかけのお茶が眼に入る。まるで出掛けた時のまま、時が止まったように感じる。しかし此処に、彼はいない。義勇は、いない。
(来ないで!頼む、……………今は…今は触らないで……、お願いだから………来ないで…っ)
泣きながら崩れ落ちる青の羽織が。
嗚咽をあげながら手をふり払う震えた肩が。
今でも鮮明に眼に焼き付いている。
拒絶の言葉は身を切り刻む刃となり、無惨の身を抉り続けている。かつて対峙した日の呼吸の使い手の斬撃よりも深く深く。
1562いつもは折り目正しいシャツは皺がより、整えている髪は風を受けたように乱れたまま。
果たして記憶はないが、あれからどうやってか、無惨は洋館に戻ってきていた。
力なく室内を見渡せば、机の上に置いてある読みかけの本や、飲みかけのお茶が眼に入る。まるで出掛けた時のまま、時が止まったように感じる。しかし此処に、彼はいない。義勇は、いない。
(来ないで!頼む、……………今は…今は触らないで……、お願いだから………来ないで…っ)
泣きながら崩れ落ちる青の羽織が。
嗚咽をあげながら手をふり払う震えた肩が。
今でも鮮明に眼に焼き付いている。
拒絶の言葉は身を切り刻む刃となり、無惨の身を抉り続けている。かつて対峙した日の呼吸の使い手の斬撃よりも深く深く。