きよせ
DONEなゆけん幻覚度強め
那由多がコーヒーを淹れる話
青熱脆性「……っ、」
にゃおん、という鳴き声と共に頬を滑る柔らかな感触。
特に夢を見ていた訳でもないが、現実に引き戻されれば視線の先には頬に触れた正体、飼い猫にゃんこたろうの白い尾がゆらゆら、デスク上のライトを浴び眩しく揺れる。
時計の針は午前0時を回ったところだ。
まだ微睡む意識に抗い、突っ伏していた体を起こすと、ようやく起きたのかと言わんばかりににゃんこたろうはデスクから飛び降りた。
向かう先を目で追うと、開いている部屋の戸の隙間から白は消え去る。その先に気配がなくなれば、再び部屋の中を静寂が満たした。
自分以外の住人が何をしてようが知った事ではないが、邪魔がないのは那由多にとっては都合が良かった。
「…チッ」
再生の止まっているウォークマン、無造作に散らばる白いままの楽譜。
2242にゃおん、という鳴き声と共に頬を滑る柔らかな感触。
特に夢を見ていた訳でもないが、現実に引き戻されれば視線の先には頬に触れた正体、飼い猫にゃんこたろうの白い尾がゆらゆら、デスク上のライトを浴び眩しく揺れる。
時計の針は午前0時を回ったところだ。
まだ微睡む意識に抗い、突っ伏していた体を起こすと、ようやく起きたのかと言わんばかりににゃんこたろうはデスクから飛び降りた。
向かう先を目で追うと、開いている部屋の戸の隙間から白は消え去る。その先に気配がなくなれば、再び部屋の中を静寂が満たした。
自分以外の住人が何をしてようが知った事ではないが、邪魔がないのは那由多にとっては都合が良かった。
「…チッ」
再生の止まっているウォークマン、無造作に散らばる白いままの楽譜。