晶がホールでご機嫌な時、お客さんの女性と話してる時、そして晶自身の話をしている時。
見てるとわかるが、伏せがちの瞼がぱちっと持ち上がり、空間の照明全てを吸収してるのかってくらい目の色がキラキラと変わるし、なんつーか、顔面偏差値の高い男の笑顔って眩しすぎ。あからさまで本当に分かりやすい。
あんなにも意気揚々と自信満々に話せるとか、自己肯定感の高い人ってまじすげー。天と地がひっくり返ったって俺には無理ですわ。
「お願いしまーす」
「はーい」
配膳口のカウンターで接客中の晶を眺めつつ心の中でぼやきながら手持ち無沙汰にしていると、2人組の女性がこちらに向けて手を振り、声をかけてきた。
いつも通り気の抜けた返事をして、小言を言われる前に呼ばれたテーブルへとオーダーを取りに足を向けた。
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