sabamisodaisuk1
DOODLEめっちゃしゃべりながらセックスしてる犬友俺は稽古場で一人、舞っている
ひと足ひと足が割れた氷を踏むようだ
踏み出す足の、一歩一歩が
腕の一振りが
顔の僅かな上げ下げ
背の僅かな傾斜
俺が表現する、舞って美を表現する、その動きの、些細な一つ、ほんの一つ一つが
凍てついた荒野を歩むがごときの
とてつもなく鋭く、冷たい、苦痛だ。
俺は、その苦痛の正体を知っている
それは
会いたいな友魚
会いたいな友魚
会いたいな友魚
「友魚」
「ん」
真夜中、友魚の部屋、ぎりぎり二人並んで寝れるベッドの上。友犬の髪はシーツの上にべろんと広がっていて、だから俺の腕はその上にある。ろくなヘアケアしてないくせにまあまあツヤツヤした友魚の髪の上に、俺の腕が。
「会いたかったあ、俺」
「んん?」
「俺、寂しくてさあ。稽古場で一人で舞ってるときとか。めちゃくちゃ寂しくて、そりゃもう、キビしかったんだぜ。友魚、いなくなってから」
6629ひと足ひと足が割れた氷を踏むようだ
踏み出す足の、一歩一歩が
腕の一振りが
顔の僅かな上げ下げ
背の僅かな傾斜
俺が表現する、舞って美を表現する、その動きの、些細な一つ、ほんの一つ一つが
凍てついた荒野を歩むがごときの
とてつもなく鋭く、冷たい、苦痛だ。
俺は、その苦痛の正体を知っている
それは
会いたいな友魚
会いたいな友魚
会いたいな友魚
「友魚」
「ん」
真夜中、友魚の部屋、ぎりぎり二人並んで寝れるベッドの上。友犬の髪はシーツの上にべろんと広がっていて、だから俺の腕はその上にある。ろくなヘアケアしてないくせにまあまあツヤツヤした友魚の髪の上に、俺の腕が。
「会いたかったあ、俺」
「んん?」
「俺、寂しくてさあ。稽古場で一人で舞ってるときとか。めちゃくちゃ寂しくて、そりゃもう、キビしかったんだぜ。友魚、いなくなってから」