tsunati
MOURNINGパッと思い付いたハンウツネタを供養。多分続かない。
キミが断ち切ってくれたから 観測拠点、エルガド。どれほど遠くへ行くのだろう、と不安と僅かな期待と安堵に溜め息にも似た息を吐いた、あの日が懐かしい。
「やあ、愛弟子!」
今日もどうしてだかエルガドに居る、敬愛する教官殿は爽やかに挨拶してくれるけれど。
「……どうも」
本当は俺だって同じように返したい、けれど出来ない、この想いは絶対に表に出さないと決めている。それなのに里に居た頃よりもずっと近い距離で、いっそ過保護なまでに構ってくるから。
これは俺だけが悪いんじゃない。
必死で言い訳を探してぐるぐる回る頭を抱えて離れようとした、その腕を掴まれて硬直してしまう。
「愛弟子」
やめろ、呼ぶな。そんな優しい目で、声で、呼ばないでくれ!
「っ、ん…」
746「やあ、愛弟子!」
今日もどうしてだかエルガドに居る、敬愛する教官殿は爽やかに挨拶してくれるけれど。
「……どうも」
本当は俺だって同じように返したい、けれど出来ない、この想いは絶対に表に出さないと決めている。それなのに里に居た頃よりもずっと近い距離で、いっそ過保護なまでに構ってくるから。
これは俺だけが悪いんじゃない。
必死で言い訳を探してぐるぐる回る頭を抱えて離れようとした、その腕を掴まれて硬直してしまう。
「愛弟子」
やめろ、呼ぶな。そんな優しい目で、声で、呼ばないでくれ!
「っ、ん…」