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MEMO市倉周の断片 六歳、祖母の家にて。
「本当は女の子が欲しかったのよね。男の子ってどうしても乱暴になっちゃうでしょ。ボール遊びとかしてるとああ男の子なんだなぁと思って。ピアノでも習わせればいいのかしらねえ」
周は外遊びを辞めて読書に勤しむようになった。周ちゃん、という母からの呼び方が恥ずかしくなくなった。
十二歳、三者面談にて。
「先生、この子ったら家でも読書ばかりなんですよ。男の子らしく外で遊んで来なさいって言っても駄目でねえ……学校でもお友達いないのかしら? こんなに内気でお受験は大丈夫なのかって主人も心配しているの」
周は明るい人格を作り上げるようになった。それでも周囲に溶け込むのはストレスだった。
十六歳、初めての事件後。
1060「本当は女の子が欲しかったのよね。男の子ってどうしても乱暴になっちゃうでしょ。ボール遊びとかしてるとああ男の子なんだなぁと思って。ピアノでも習わせればいいのかしらねえ」
周は外遊びを辞めて読書に勤しむようになった。周ちゃん、という母からの呼び方が恥ずかしくなくなった。
十二歳、三者面談にて。
「先生、この子ったら家でも読書ばかりなんですよ。男の子らしく外で遊んで来なさいって言っても駄目でねえ……学校でもお友達いないのかしら? こんなに内気でお受験は大丈夫なのかって主人も心配しているの」
周は明るい人格を作り上げるようになった。それでも周囲に溶け込むのはストレスだった。
十六歳、初めての事件後。