hiyoko
DOODLE五番隊の前任隊長←平 (モブ←平)平子が思い悩んでいるだけ
ある歌をオマージュしてます
夏のはじまり 肌をなぞるように吹く風を感じていれば、繰り返される心地の良い低音が聞こえてくる。ここ十数年で聴きなれた声が鼓膜を震わせて心へと染み渡り、ピンと張っていたものがゆっくりと解していく。
「ああ、やっと見つけた。こんなところに居たのかい。随分と探したよ、真子」
重い瞼を緩慢に持ち上げ、くらむような眩しさに瞳孔が動けば、陽射しを遮った木影の中で顔を覗き込んでくる隊長の顔が目に入った。平子ほど長くはなく、拳西ほども短くはない、中途半端に長い髪が目の前で柔らかい風に揺れる。
「ほら起きて。一緒に帰ろう。まだ山積みの書類仕事が残ってるから」
枕にするため、頭の後ろに回していた腕を優しく掴んで身体を起こされる。促されるがまま立ち上がって死覇装の汚れを払った平子の少し乱れた髪に手を伸ばし、米神から差し入れた指で梳いて耳へと掛けた。
3481「ああ、やっと見つけた。こんなところに居たのかい。随分と探したよ、真子」
重い瞼を緩慢に持ち上げ、くらむような眩しさに瞳孔が動けば、陽射しを遮った木影の中で顔を覗き込んでくる隊長の顔が目に入った。平子ほど長くはなく、拳西ほども短くはない、中途半端に長い髪が目の前で柔らかい風に揺れる。
「ほら起きて。一緒に帰ろう。まだ山積みの書類仕事が残ってるから」
枕にするため、頭の後ろに回していた腕を優しく掴んで身体を起こされる。促されるがまま立ち上がって死覇装の汚れを払った平子の少し乱れた髪に手を伸ばし、米神から差し入れた指で梳いて耳へと掛けた。