shidarigawa
DONE #しんかりじゅーんぶらいど2023 6月💒トコシラです。スイートテン💎ネタをやりたかったのです……ユキママ強いよね。待つことができるのも強さだよ……ちょっとずれてるトコナミパパもすきプロポーズアゲイン「お父さん。」
シラユキがトコナミを呼ぶ。
トコナミはぼんやりと窓辺に立って居間から外を見ていた。昨夜から降っていた雨が上がって、むくむくとした薄鼠色の雲がまだらに空を隠し、庭の紫陽花は雫をたくさんのせて嬉しそうにたわんでいる。
「トコナミさん。」
シラユキは台所から顔を出して、声の聞こえていないようなトコナミの背中をちょっと呆れたように見る。
何かを考えているのだ。そんな時はちっとも周りからの声が届かない。
トコナミの背後からそっと近づく。その背中にシラユキは少し不安になる。
また急にいなくなったりしないかしら。
テオティと共に生きるから君とはいられない、
だなんていわないかしら。
ふとそんなことを考えてしまう。シラユキは少し痩せて緩くなった左手の薬指に嵌った指輪を、右手の親指と中指でいじる。
3552シラユキがトコナミを呼ぶ。
トコナミはぼんやりと窓辺に立って居間から外を見ていた。昨夜から降っていた雨が上がって、むくむくとした薄鼠色の雲がまだらに空を隠し、庭の紫陽花は雫をたくさんのせて嬉しそうにたわんでいる。
「トコナミさん。」
シラユキは台所から顔を出して、声の聞こえていないようなトコナミの背中をちょっと呆れたように見る。
何かを考えているのだ。そんな時はちっとも周りからの声が届かない。
トコナミの背後からそっと近づく。その背中にシラユキは少し不安になる。
また急にいなくなったりしないかしら。
テオティと共に生きるから君とはいられない、
だなんていわないかしら。
ふとそんなことを考えてしまう。シラユキは少し痩せて緩くなった左手の薬指に嵌った指輪を、右手の親指と中指でいじる。