nekononora
DONEミキヨシミキ。小説を書いていたヨシさんの話第二話
一応、続きも考えてはいるが、一旦終わり。
空気のような本の話ー2– 吉田が昔、小説家だった。
しかも三木が定期的に読み返す、気にしていた作家だった。
その事実を知った直後は混乱の極みで、暫く挙動不審だった。
だが一時間で落ち着くと、混乱している場合ではなかったと、三木は吉田の肩を掴んだ。
「吉田さん! もし編集が何か言ってきて困ったとかあれば相談してくださいね! 特に注意する出版社はオータムとかオータムとかオータムとかです!」
「エ!? ヨシダサンノ危機!?」
辞書を片手に本を読んでいたクラージィが顔を上げる。
いつもなら俺一人でというところだが、相手はあのオータム。戦力はあった方がいい。
「クラさん。一緒に吉田さんを守る為、戦いましょう」
「ハイ!」
「なんか大事になってるー! ミキさんはクラさんを煽らない! クラさんは氷で杭つくらないっ! って、いつの間に杭作れるようになったんですか上手ですね畏怖い!」
6002しかも三木が定期的に読み返す、気にしていた作家だった。
その事実を知った直後は混乱の極みで、暫く挙動不審だった。
だが一時間で落ち着くと、混乱している場合ではなかったと、三木は吉田の肩を掴んだ。
「吉田さん! もし編集が何か言ってきて困ったとかあれば相談してくださいね! 特に注意する出版社はオータムとかオータムとかオータムとかです!」
「エ!? ヨシダサンノ危機!?」
辞書を片手に本を読んでいたクラージィが顔を上げる。
いつもなら俺一人でというところだが、相手はあのオータム。戦力はあった方がいい。
「クラさん。一緒に吉田さんを守る為、戦いましょう」
「ハイ!」
「なんか大事になってるー! ミキさんはクラさんを煽らない! クラさんは氷で杭つくらないっ! って、いつの間に杭作れるようになったんですか上手ですね畏怖い!」
nekononora
DONEミキヨシミキ。臨時編集のミキさん好きなんですよね。
妄想甚だしい感じのお話で吉田さんの過去捏造。クラさんもでてきます。
空気のような本の話ー1– 高校時代、親友の影響もあり、漫画や小説を読むようになった。
とはいえ時間も金もなかったので、親友に勧められた本以外はたまに空いた時間、安く手に入ったやもらった本をちまちまと読む、それぐらいだ。
その中で、なぜか捨てられない本がある。
十五年ぐらい前に完結したシリーズもので、一冊目はバイト先の店長から貰い、その後は自分で定価で買った。
内容は日常で起きるちょっとした事件を高校生達が解決するという、学園ミステリや日常ミステリと呼ばれるもの。シリーズで出ていたのと、帯があり、どの巻も何刷りかされているので、売れていたのだろう。
そんないまだに本棚の一部を占領しているが、好きな本なのか? と言われると、そうなのかそうなんだろうなぁでもなぁ、と首を捻る。
3171とはいえ時間も金もなかったので、親友に勧められた本以外はたまに空いた時間、安く手に入ったやもらった本をちまちまと読む、それぐらいだ。
その中で、なぜか捨てられない本がある。
十五年ぐらい前に完結したシリーズもので、一冊目はバイト先の店長から貰い、その後は自分で定価で買った。
内容は日常で起きるちょっとした事件を高校生達が解決するという、学園ミステリや日常ミステリと呼ばれるもの。シリーズで出ていたのと、帯があり、どの巻も何刷りかされているので、売れていたのだろう。
そんないまだに本棚の一部を占領しているが、好きな本なのか? と言われると、そうなのかそうなんだろうなぁでもなぁ、と首を捻る。