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DONEまとさん・yukkiiさんによる #SW共通プロット企画 への参加ものです。SW共通プロット企画 別れようか、とリアムが言った。
言葉の意味を理解するのに数秒かかって、飲み込むまで更に数秒。どうしてと問いかける前に、緋色の瞳がうっそりと笑みを浮かべる。
「理由を聞きたいという顔だね。……うん、ひとことで言えば、ありがた迷惑だったんだ。この世界へ無理矢理に僕を縫い止めた、君の正義感が」
リアムが、まっすぐに俺を見つめる。燃えるような憎悪を宿したあかい右目が、焔を宿して俺を焼いた。
ふと、嫌な煙が鼻をつく。いつのまにか足元には、熱と炎が広がっていた。どうして。燃えるものなどなにもないのに。
リアムはそれらをものともせずに、火柱と煙の向こう側に消えていく。まて、と呼び止めようとして、煙が言葉を絡め取る。
5534言葉の意味を理解するのに数秒かかって、飲み込むまで更に数秒。どうしてと問いかける前に、緋色の瞳がうっそりと笑みを浮かべる。
「理由を聞きたいという顔だね。……うん、ひとことで言えば、ありがた迷惑だったんだ。この世界へ無理矢理に僕を縫い止めた、君の正義感が」
リアムが、まっすぐに俺を見つめる。燃えるような憎悪を宿したあかい右目が、焔を宿して俺を焼いた。
ふと、嫌な煙が鼻をつく。いつのまにか足元には、熱と炎が広がっていた。どうして。燃えるものなどなにもないのに。
リアムはそれらをものともせずに、火柱と煙の向こう側に消えていく。まて、と呼び止めようとして、煙が言葉を絡め取る。