kimitsu
DOODLE千切生誕祭2024!!千切さんお誕生日おめでとうございます!!
12/23夜に國神くんがプレゼント渡すお話。
未来プロ軸。同棲。
千切生誕祭2024「千切、誕生日おめでとう。はい、プレゼント」
「え!?」
「え?」
千切は、俺の顔と俺の渡したプレゼントの箱を繰り返し交互に見ている。まだ開けていないわけだし、内容が気に食わない、という判断もできない状況で何を不審がっているのだろう? と首を傾げる。
「なんか、ダメだったか?」
仕事から帰ってきてすぐ、着替えもせずムードも作らず渡したから嫌だったのかも。やり直すか。俺がプレゼントを取り返そうとしたら、千切が慌てた様子で自分の背中に箱を隠してしまった。上目遣いで見つめてくる千切の顔を見て、やっぱり美人だな、なんて思う。
「もう俺のものだ。ありがとう」
千切はリビングに移動するとソファに腰をおろし、「開けていい?」と言いながらリボンに手をかけた。
2890「え!?」
「え?」
千切は、俺の顔と俺の渡したプレゼントの箱を繰り返し交互に見ている。まだ開けていないわけだし、内容が気に食わない、という判断もできない状況で何を不審がっているのだろう? と首を傾げる。
「なんか、ダメだったか?」
仕事から帰ってきてすぐ、着替えもせずムードも作らず渡したから嫌だったのかも。やり直すか。俺がプレゼントを取り返そうとしたら、千切が慌てた様子で自分の背中に箱を隠してしまった。上目遣いで見つめてくる千切の顔を見て、やっぱり美人だな、なんて思う。
「もう俺のものだ。ありがとう」
千切はリビングに移動するとソファに腰をおろし、「開けていい?」と言いながらリボンに手をかけた。
kimitsu
DOODLEちぎくに日本在住
プロ軸
國神くんが告白する話
告白のち敵前逃亡「千切、お前のこと、ずっと好きだった」
まだ顔を出して間もない太陽が千切の顔を照らしている。眩しいな。そう思いつつも、こんなふうに真正面から千切の顔を見つめられるのは最後かもしれないと思い、網膜に焼き付ける。逆光だから、千切から俺の顔はよく見えていないはずだ。涙を溜めている、こんな情けない顔をした俺を、記憶に残されることはないと願いたい。
河川敷の道。都心から少し離れるが、この街に住もうと思った大きな理由は、ロードワークにぴったりなこの道があったからだ。人通りもちょうどいいし、車が並走することもない。何より、川を眺めながら走るのは、自然を感じられて心地いい。
けれども、もうしばらくしたら、引っ越してしまうかもしれない。きっと、千切に告白した今日の日を思い出して、辛くなってしまうから。
2379まだ顔を出して間もない太陽が千切の顔を照らしている。眩しいな。そう思いつつも、こんなふうに真正面から千切の顔を見つめられるのは最後かもしれないと思い、網膜に焼き付ける。逆光だから、千切から俺の顔はよく見えていないはずだ。涙を溜めている、こんな情けない顔をした俺を、記憶に残されることはないと願いたい。
河川敷の道。都心から少し離れるが、この街に住もうと思った大きな理由は、ロードワークにぴったりなこの道があったからだ。人通りもちょうどいいし、車が並走することもない。何より、川を眺めながら走るのは、自然を感じられて心地いい。
けれども、もうしばらくしたら、引っ越してしまうかもしれない。きっと、千切に告白した今日の日を思い出して、辛くなってしまうから。
kimitsu
DOODLEちぎくに二人ともプロ、日本で同棲している二人
違うチーム所属
お姫様抱っこしたくて仕方ない嫉妬しい千切の話
「おい!今日の試合の!!あれ!なんだよ!!」
家に帰るなり、愛する人に大きな声で怒鳴られ、俺は呆気に取られる。ここはまだ玄関で、靴を脱いですらいない。10cm高い位置で仁王立ちしている恋人は、荷物を受け取ってくれる気配もない。
「なんだったんだって、聞いてるんだよ」
正面から押され、ドアに体がぶつかる。近づいてきた千切にいわゆる顎クイをされ、俯かせていた視線を無理やり上げさせられる。千切は怒りを隠そうともせず、俺を睨んでいる。
「あれって言われても、わかんねぇ」
目を逸らしたいけれど、手は塞がっているしドアと千切に挟まれて体を動かすことが出来ない。
今日一日を振り返ってみても、千切に謝罪しなくてはいけないような反省点は思い当たらない。ホームでの試合、満員御礼、自分の所属するチームカラーが過半数を占めるスタジアム。点こそ決められなかったものの、2アシストは褒められても良いのではないだろうか。よしよししてくれとは言わない。けれども、よく頑張ったな、くらいは言ってもらえると思って家に帰ってきたというのに。
2668「おい!今日の試合の!!あれ!なんだよ!!」
家に帰るなり、愛する人に大きな声で怒鳴られ、俺は呆気に取られる。ここはまだ玄関で、靴を脱いですらいない。10cm高い位置で仁王立ちしている恋人は、荷物を受け取ってくれる気配もない。
「なんだったんだって、聞いてるんだよ」
正面から押され、ドアに体がぶつかる。近づいてきた千切にいわゆる顎クイをされ、俯かせていた視線を無理やり上げさせられる。千切は怒りを隠そうともせず、俺を睨んでいる。
「あれって言われても、わかんねぇ」
目を逸らしたいけれど、手は塞がっているしドアと千切に挟まれて体を動かすことが出来ない。
今日一日を振り返ってみても、千切に謝罪しなくてはいけないような反省点は思い当たらない。ホームでの試合、満員御礼、自分の所属するチームカラーが過半数を占めるスタジアム。点こそ決められなかったものの、2アシストは褒められても良いのではないだろうか。よしよししてくれとは言わない。けれども、よく頑張ったな、くらいは言ってもらえると思って家に帰ってきたというのに。