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TRAININGトルコ石くんちゃんの漫画の方に組み込もうと思ってるバーのシーンがないと説得力がないなぁ(他人事)交流11-1 夜の気配を払う柔らかな陽射しが地平線を舐め、なだらかな丘陵を徐々に緑に染め上げていく。先日、一緒に町に繰り出した「姫」の集いで、唯一の男性型だった同族の核石に似た色の美しい金色の陽射しだ。ヒールの高いサンダルの踝を越え、素肌を擽る足元の草に滴る陽光を湛えた朝露は、白真珠のような清廉な煌めきを放っている。都市の外壁に自生する野茨へと目を移すと、その枝を蝸牛が這っていた。
地上の巻貝は、荒々しい刺を呑み込みながらゆっくりと、愚直に、枝の上を流れていく。ややあって、鬱蒼とした木々の狭間を縫うように軽やかな雲雀の囀りが耳を擽った。詩人であればこの光景で詩でも詠めそうな、美しい朝だ。
2439地上の巻貝は、荒々しい刺を呑み込みながらゆっくりと、愚直に、枝の上を流れていく。ややあって、鬱蒼とした木々の狭間を縫うように軽やかな雲雀の囀りが耳を擽った。詩人であればこの光景で詩でも詠めそうな、美しい朝だ。
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TRAININGモブの死亡/死体描写があります。苦手な方は読まないで下さい。
まぁ、オリ珠魅とか全員モブだけどな!!!!!!(正気)
交流09 「カラーチェンジ」の外へ出ると、陽は殆ど落ちていた。長居し過ぎた。アルコールでふやけた頭で記憶を辿る。自室の酒を枯らし、絵筆を握る手が震え始め、文字通り筆を投げて「カラーチェンジ」に転がり込んだのは日付が変わる直前だった。つまり昨夜から、夜通しどころか日中も店に居座っていたことになる。何て迷惑極まりない酔っぱらいだ。イリヤラサンデルは顔を覆って俯いた。
室内の飲酒は時間感覚が狂っていけない。顔を上げて、改めて猛省し、帰路につく。
煌めきの都市の回廊から覗く山脈の輪郭が、バイカラートルマリンにも似たコントラストの美しいビーナスベルトの空に溶けている。すれ違う同族の姿はなく、耳に届く音は屋内から時折こぼれてくる団欒の声と、都市を巡る柔らかな水の音だけだ。
3641室内の飲酒は時間感覚が狂っていけない。顔を上げて、改めて猛省し、帰路につく。
煌めきの都市の回廊から覗く山脈の輪郭が、バイカラートルマリンにも似たコントラストの美しいビーナスベルトの空に溶けている。すれ違う同族の姿はなく、耳に届く音は屋内から時折こぼれてくる団欒の声と、都市を巡る柔らかな水の音だけだ。