桜庭🌸
DOODLE「ジョーカーくんがいなくなっちゃった!」とシドくんに泣きつくクイーンのお話RDはもちろん、ネア氏とかヤウズくんとかも書きたい!
ジョーカーくんがクイーンとの関係を明らかにしていくお話になる予定です
無題 主人が私室に入ったのを見送り、ようやくふっと息を漏らす。自室へ向いた足は自然軽やかになる。起床時間までの七時間はシャワーと最低限の睡眠に費やすのみだが、それでも一人になれる時間は、人の気配に敏感すぎる男にとって羽を休めるような気分になるものだ。だから、驚いたのだ。普段誰も立ち入らない私室に、人影が落ちていたことに。探ったスイッチの上にある指先を動かすことができない。久しぶりの「恐怖」だ。
「……シドくん」
普段であれば主人の身を案ずるところだが、そんな余裕はない。自分が気配を察知できないほどの何かが、自身の名を呼んだのだ。暗闇であったことは、何の問題もない。一般人にとっては視界を妨げる暗幕であっても、彼にとっては自身を覆い隠す味方のようなものだ。
1785「……シドくん」
普段であれば主人の身を案ずるところだが、そんな余裕はない。自分が気配を察知できないほどの何かが、自身の名を呼んだのだ。暗闇であったことは、何の問題もない。一般人にとっては視界を妨げる暗幕であっても、彼にとっては自身を覆い隠す味方のようなものだ。