mizuo_315
DONE高校を卒業した健十と、一学年差を実感する剛士の話。CP要素は匂わせ程度ですが、あいかね思考の人間が書いています。
やや健十←剛士っぽいかも?
「寂しい」なんて思わないけど ブレイブ・エンタテインメントの事務所が入るビル、一階に向かうエレベーターの中。現在の時刻は午後十時三分。剛士は小さく舌打ちをした。
『あぁ、もうこんな時間か。タクシー呼ぶから、剛士は先帰れ』
事務所内の会議室で行われていた、今後の仕事についての打合せは、修二の一言で一旦終了となった。
そのこと自体は、別に構わない。ブレイブ・エンタテインメントは、労働基準法遵守の、きちんとした会社だ。今までだって、午後十時になれば、帰宅命令が出ていた。
剛士を苛立たせているのは、健十だけが、その場に残るよう言われたことだった。この間高校を卒業した健十は、晴れて社会人となり、深夜の仕事にも制限が無くなった。つい先日までは剛士と同じ立場だったのに、急に健十だけが大人扱いされるのは、頭ではわかっていてもどうにも面白くない。
1587『あぁ、もうこんな時間か。タクシー呼ぶから、剛士は先帰れ』
事務所内の会議室で行われていた、今後の仕事についての打合せは、修二の一言で一旦終了となった。
そのこと自体は、別に構わない。ブレイブ・エンタテインメントは、労働基準法遵守の、きちんとした会社だ。今までだって、午後十時になれば、帰宅命令が出ていた。
剛士を苛立たせているのは、健十だけが、その場に残るよう言われたことだった。この間高校を卒業した健十は、晴れて社会人となり、深夜の仕事にも制限が無くなった。つい先日までは剛士と同じ立場だったのに、急に健十だけが大人扱いされるのは、頭ではわかっていてもどうにも面白くない。
らさ🥗
DONE【BコレSUMMER展示】カンフーあいかね
けしからん露出に大感謝です
🦊の百合ガードは固いとみてます💪
2枚目にネップリQRとユーザ番号載せています
ファミマ、ローソン、ミニップ、ポプラで印刷できます。ましかくプリントおすすめ!
よろしければご利用ください☺️
※ネップリは終了しています 2
mizuo_315
DONEBコレ展示作のあいかね小話です。Bad choice 健十が左手をそっと添えると、剛士は少しだけ頬を寄せてくれた、気がする。瞳を覗き込んで、視線でこの先の伺いをたてる。ぱち、とひとつ瞬きをしてから、剛士は静かに目を閉じた。
触れるだけのキスを繰り返しながら、空いている右手を、剛士のシャツのボタンにかける。首元のそれは思ったよりもきつくて、外そうとする健十の爪が当たる度に、カチ、と固い音が鳴った。
「ふ、」
突然、剛士がくすくすと笑い出す。
「……なに?」
せっかくのいい雰囲気を壊されて、むっとしたように健十は言った。
「いや、やっぱ不器用だなと思って」
「っ!」
細かいことが苦手な自覚はあるが、何も今、この場面で指摘しなくたっていいのに。愉快そうに笑みを浮かべる剛士とは裏腹に、健十の機嫌は急降下だ。思い通りに動いてくれない指先が恨めしい。
887触れるだけのキスを繰り返しながら、空いている右手を、剛士のシャツのボタンにかける。首元のそれは思ったよりもきつくて、外そうとする健十の爪が当たる度に、カチ、と固い音が鳴った。
「ふ、」
突然、剛士がくすくすと笑い出す。
「……なに?」
せっかくのいい雰囲気を壊されて、むっとしたように健十は言った。
「いや、やっぱ不器用だなと思って」
「っ!」
細かいことが苦手な自覚はあるが、何も今、この場面で指摘しなくたっていいのに。愉快そうに笑みを浮かべる剛士とは裏腹に、健十の機嫌は急降下だ。思い通りに動いてくれない指先が恨めしい。