kkeddamma
SPUR MEフォロワーさんとの「生き物」がテーマのお話交換後編です。木場が生まれたばかりの子猫を拾ったというお話。
お話交換 猫の話後編「あ、旦那、いらっしゃいまし」
応接室のドアを開けると、和寅と益田がソファに座って茶を飲んでいた。和寅がすぐさま腰を上げ、「お茶淹れてきますね」と台所へ向かう。木場はおうと返事をしつつ、テーブルにずだ袋をそっと置いた。益田がしげしげと袋を見つめる。
「木場さん、なんです、これ?」
「ああ……」
生返事をして室内の奥――榎木津の方へ目を向ける。榎木津はいつものようにデスクに脚を載せてふんぞり返っていたが、木場と視線が合うと大きな瞳がすぅっと細まり、そしてみるみる見開かれていった。
「にゃんこッ!!」
いきなり叫んでバネのように腰を上げ、大股でこちらへやって来る。無造作にずだ袋を掴もうとするので、木場は慌てて制止した。
11210応接室のドアを開けると、和寅と益田がソファに座って茶を飲んでいた。和寅がすぐさま腰を上げ、「お茶淹れてきますね」と台所へ向かう。木場はおうと返事をしつつ、テーブルにずだ袋をそっと置いた。益田がしげしげと袋を見つめる。
「木場さん、なんです、これ?」
「ああ……」
生返事をして室内の奥――榎木津の方へ目を向ける。榎木津はいつものようにデスクに脚を載せてふんぞり返っていたが、木場と視線が合うと大きな瞳がすぅっと細まり、そしてみるみる見開かれていった。
「にゃんこッ!!」
いきなり叫んでバネのように腰を上げ、大股でこちらへやって来る。無造作にずだ袋を掴もうとするので、木場は慌てて制止した。