さえじま
DONEほんのり暗いかぐくら。幼児化した🍫が出てきます。
悪夢 おそらくこの空間は夢のようだ。
見覚えのない部屋は子供部屋のようで、カラフルなもので溢れている。ベッドに敷かれている布団は飛行機と青空の柄で、本棚には昔に読んだ犬と蛙の料理の話や、小さい生き物が大きなカステラを作ろうと奮闘する懐かしいもので沢山だ。
子供が一人入れそうなくらい大きな宝箱の中はおもちゃでいっぱいで、まだ使われていないのか綺麗に整頓されている。
そして、ベッドがあるというのに床のふかふかした芝生のようなカーペットで気持ちよさそうに眠っている、明るい髪をした少年──久楽間 潮が自身の身体を包きしめるように縮こまっていた。
凡そ歳は小学生に上がりたての頃だろうか。当時の彼は人と触れ合うことが好きで、誰よりも甘えん坊で構ってがりだった時期の潮だ。今とは違う、凄惨な事件が起きる前の“彼”だ。
1028見覚えのない部屋は子供部屋のようで、カラフルなもので溢れている。ベッドに敷かれている布団は飛行機と青空の柄で、本棚には昔に読んだ犬と蛙の料理の話や、小さい生き物が大きなカステラを作ろうと奮闘する懐かしいもので沢山だ。
子供が一人入れそうなくらい大きな宝箱の中はおもちゃでいっぱいで、まだ使われていないのか綺麗に整頓されている。
そして、ベッドがあるというのに床のふかふかした芝生のようなカーペットで気持ちよさそうに眠っている、明るい髪をした少年──久楽間 潮が自身の身体を包きしめるように縮こまっていた。
凡そ歳は小学生に上がりたての頃だろうか。当時の彼は人と触れ合うことが好きで、誰よりも甘えん坊で構ってがりだった時期の潮だ。今とは違う、凄惨な事件が起きる前の“彼”だ。