かやめき
DONEコの片思いから始まるなるコジTwitterで行なっていた、なるコジリプツリー小説の体裁を整えたものです
『見つめれば、青』 いつからだろうか、ちょっとおかしいなとは薄々感じていた。会うたびにご飯は奢ってくれるし、何かしらプレゼントをくれる。
最初の頃はただ金持ちってのは周りの人間にこうも金を使うのかと思っていたが、それも度を超えてきているんじゃないかと思い始めたところで。
「お前のこと、好きなんだけど」
忠仁は持っていたクレープ─これも先ほど彼から買い与えられた─を落としそうになったのをなんとか持ち堪えた。
冬空よりも鮮やかな青色と視線がかち合う。どうして今まで気づかなかったのだろうか、その瞳の熱に。友人に向けるにしては優しく甘い眼差しに。
その青から目を離せなくなった忠仁の口から、思わず言葉が溢れた。
「どうして俺様なんだ?」
3314最初の頃はただ金持ちってのは周りの人間にこうも金を使うのかと思っていたが、それも度を超えてきているんじゃないかと思い始めたところで。
「お前のこと、好きなんだけど」
忠仁は持っていたクレープ─これも先ほど彼から買い与えられた─を落としそうになったのをなんとか持ち堪えた。
冬空よりも鮮やかな青色と視線がかち合う。どうして今まで気づかなかったのだろうか、その瞳の熱に。友人に向けるにしては優しく甘い眼差しに。
その青から目を離せなくなった忠仁の口から、思わず言葉が溢れた。
「どうして俺様なんだ?」