ltochiri
PAST2021.05.16 #ままだらけ 展示作品です。斑×あんず+こはくで、こはくと斑が話してる場面が長い雰囲気です。ネップリ期間終了しています。相変わらず尻切れ蜻蛉ですみません。
小説のテスト投稿を兼ねています。
惚れた弱みだと笑って ある日の夜。
ESビルの七階から、街を見下ろす二人がいた。
Double Faceの斑とこはくである。
社員はおろか、副所長のつむぎすら寮へ帰っているという貴重な夜で、ニューディメンションの事務所はDouble Faceの二人が動くのにうってつけの場所だった。
もちろん、情報ルームの機械にモニターされないように細工をしてからの合流である。
斑は窓の外に広がる夜景を見ながら神妙な面持ちで呟いた。
「あんずさんにさわりたい……」
「その発言はいろいろアウトやで斑はん」
間髪入れず返されたこはくの言葉に斑はぐっと何かを堪えるように渋い顔をした。なおも弱々しい声で話を続ける。
「高い高いも肩車もコミュニケーションの一環だったわけだが、それを封じるだけでこんなに堪えるなんてなあ……」
4686ESビルの七階から、街を見下ろす二人がいた。
Double Faceの斑とこはくである。
社員はおろか、副所長のつむぎすら寮へ帰っているという貴重な夜で、ニューディメンションの事務所はDouble Faceの二人が動くのにうってつけの場所だった。
もちろん、情報ルームの機械にモニターされないように細工をしてからの合流である。
斑は窓の外に広がる夜景を見ながら神妙な面持ちで呟いた。
「あんずさんにさわりたい……」
「その発言はいろいろアウトやで斑はん」
間髪入れず返されたこはくの言葉に斑はぐっと何かを堪えるように渋い顔をした。なおも弱々しい声で話を続ける。
「高い高いも肩車もコミュニケーションの一環だったわけだが、それを封じるだけでこんなに堪えるなんてなあ……」