komaki_etc
DOODLEれおたい♀ 虎斗にょた白湯 痛みに蹲っていると、上からぱさりと毛布がかけられた。せっかく家に来てくれたのにこのざまだ。大人しく帰ってもらった方がよかったのかもしれない。
家、来れば、という誘いに、「今日は出来ない」と伝えた時の、先輩の顔。ぱちくりと目を瞬かせて、「ああ」と何かに納得したように溜息をついた。
「そういう意味で呼んでねえよ。そんな年中サカッてると思ってんのか」
「だって、毎回するから……」
「辛いなら、やめるけど」
それが、毎回の行為をさすのか、今日行くことをさすのか聞く前に、う、と腹痛に苛まれる。薬を飲んでいるのに、今回は重い。今日、部活が無くてよかった。
「……今日は帰っとくか。送る」
「や、だ」
「は?」
「一人で、いたくない……」
2138家、来れば、という誘いに、「今日は出来ない」と伝えた時の、先輩の顔。ぱちくりと目を瞬かせて、「ああ」と何かに納得したように溜息をついた。
「そういう意味で呼んでねえよ。そんな年中サカッてると思ってんのか」
「だって、毎回するから……」
「辛いなら、やめるけど」
それが、毎回の行為をさすのか、今日行くことをさすのか聞く前に、う、と腹痛に苛まれる。薬を飲んでいるのに、今回は重い。今日、部活が無くてよかった。
「……今日は帰っとくか。送る」
「や、だ」
「は?」
「一人で、いたくない……」
komaki_etc
DOODLEれおたい リクエストドライアイ 虎斗がしぱしぱと強く瞬きをしている。ぎゅっと瞑っては細目を開き、もう一度閉じてしばらく置いてから目を開く、そんなことを繰り返していた。
「どうした」
「ん、なんか……ドライアイっぽくて」
そんなら目薬させばいいだろ、と伝えると、そうだ目薬、とびっくりした声をあげてカバンの中をゴソゴソ探し出した。頭の中にその選択肢がなかったらしい。
「スマホの見過ぎか?」
「そんな見てないっすけどね……バスケ中に見開き過ぎとか……?」
それならオレも目が渇くはずだが、個人差があるのだろうか。生憎とオレは目薬を使う機会がないため持ち歩いてすらいない。
「うわ」
「オマエ目薬下手すぎんだろ」
虎斗の落とした水滴は見事に目の横に落ち、頬を伝う。涙に見えなくもないが、そんな儚い風景とは遠い事象につい面白くて笑ってしまった。
2146「どうした」
「ん、なんか……ドライアイっぽくて」
そんなら目薬させばいいだろ、と伝えると、そうだ目薬、とびっくりした声をあげてカバンの中をゴソゴソ探し出した。頭の中にその選択肢がなかったらしい。
「スマホの見過ぎか?」
「そんな見てないっすけどね……バスケ中に見開き過ぎとか……?」
それならオレも目が渇くはずだが、個人差があるのだろうか。生憎とオレは目薬を使う機会がないため持ち歩いてすらいない。
「うわ」
「オマエ目薬下手すぎんだろ」
虎斗の落とした水滴は見事に目の横に落ち、頬を伝う。涙に見えなくもないが、そんな儚い風景とは遠い事象につい面白くて笑ってしまった。