🐰ももみこ🐯
PROGRESSレオ&タイガWebオンリー「小指から伝えるテレパシー」にて展示する小説のサンプルです。レオくんのお誕生日にタイガくんががんばるお話です。
レオくんお誕生日おめでとう🎉🎉🎉
レオ&タイガWebオンリー展示サンプル4月4日はレオの誕生日。
桜ほころぶももいろの季節、柔らかなももいろの髪は桜の季節に生まれた証かと、ちいさくふわふわした彼にぴったりだと皆思う。
4月3日―――タイガは悩んでいた。
残り24時間を切ったタイムリミットの中にも関わらずプランは白紙同然。
悩みのタネは来たる明日、レオの誕生日プレゼントを用意していないということを揺るがす大事件だった。
そもそもレオが好みそうなプレゼントというものは皆目見当もつかない。
レオといえばピンク、ピンクといえばめんこい。めんこいもの?キラキラしたもの?その手のものに関しては自分のセンスに信頼が持てず早々にお手上げだと白旗をあげる。
ならば無難にお菓子にしてみようか?
たまには小洒落た甘いお菓子のギフトボックスを、と考えてみたものの、きらきらふわふわ、かわいらしく甘い香りが詰まったカワイイに満ち溢れた空間は完全にアウェイだ。単身乗り込む勇気など思春期真っ只中のタイガには到底無謀である。かといってコンビニのお菓子を買ってプレゼント、というのは些か誕生日風味が薄れる気がする。
4066桜ほころぶももいろの季節、柔らかなももいろの髪は桜の季節に生まれた証かと、ちいさくふわふわした彼にぴったりだと皆思う。
4月3日―――タイガは悩んでいた。
残り24時間を切ったタイムリミットの中にも関わらずプランは白紙同然。
悩みのタネは来たる明日、レオの誕生日プレゼントを用意していないということを揺るがす大事件だった。
そもそもレオが好みそうなプレゼントというものは皆目見当もつかない。
レオといえばピンク、ピンクといえばめんこい。めんこいもの?キラキラしたもの?その手のものに関しては自分のセンスに信頼が持てず早々にお手上げだと白旗をあげる。
ならば無難にお菓子にしてみようか?
たまには小洒落た甘いお菓子のギフトボックスを、と考えてみたものの、きらきらふわふわ、かわいらしく甘い香りが詰まったカワイイに満ち溢れた空間は完全にアウェイだ。単身乗り込む勇気など思春期真っ只中のタイガには到底無謀である。かといってコンビニのお菓子を買ってプレゼント、というのは些か誕生日風味が薄れる気がする。
komaki_etc
DOODLEれおたい♀ 虎斗にょた白湯 痛みに蹲っていると、上からぱさりと毛布がかけられた。せっかく家に来てくれたのにこのざまだ。大人しく帰ってもらった方がよかったのかもしれない。
家、来れば、という誘いに、「今日は出来ない」と伝えた時の、先輩の顔。ぱちくりと目を瞬かせて、「ああ」と何かに納得したように溜息をついた。
「そういう意味で呼んでねえよ。そんな年中サカッてると思ってんのか」
「だって、毎回するから……」
「辛いなら、やめるけど」
それが、毎回の行為をさすのか、今日行くことをさすのか聞く前に、う、と腹痛に苛まれる。薬を飲んでいるのに、今回は重い。今日、部活が無くてよかった。
「……今日は帰っとくか。送る」
「や、だ」
「は?」
「一人で、いたくない……」
2138家、来れば、という誘いに、「今日は出来ない」と伝えた時の、先輩の顔。ぱちくりと目を瞬かせて、「ああ」と何かに納得したように溜息をついた。
「そういう意味で呼んでねえよ。そんな年中サカッてると思ってんのか」
「だって、毎回するから……」
「辛いなら、やめるけど」
それが、毎回の行為をさすのか、今日行くことをさすのか聞く前に、う、と腹痛に苛まれる。薬を飲んでいるのに、今回は重い。今日、部活が無くてよかった。
「……今日は帰っとくか。送る」
「や、だ」
「は?」
「一人で、いたくない……」
komaki_etc
DOODLEれおたい リクエストドライアイ 虎斗がしぱしぱと強く瞬きをしている。ぎゅっと瞑っては細目を開き、もう一度閉じてしばらく置いてから目を開く、そんなことを繰り返していた。
「どうした」
「ん、なんか……ドライアイっぽくて」
そんなら目薬させばいいだろ、と伝えると、そうだ目薬、とびっくりした声をあげてカバンの中をゴソゴソ探し出した。頭の中にその選択肢がなかったらしい。
「スマホの見過ぎか?」
「そんな見てないっすけどね……バスケ中に見開き過ぎとか……?」
それならオレも目が渇くはずだが、個人差があるのだろうか。生憎とオレは目薬を使う機会がないため持ち歩いてすらいない。
「うわ」
「オマエ目薬下手すぎんだろ」
虎斗の落とした水滴は見事に目の横に落ち、頬を伝う。涙に見えなくもないが、そんな儚い風景とは遠い事象につい面白くて笑ってしまった。
2146「どうした」
「ん、なんか……ドライアイっぽくて」
そんなら目薬させばいいだろ、と伝えると、そうだ目薬、とびっくりした声をあげてカバンの中をゴソゴソ探し出した。頭の中にその選択肢がなかったらしい。
「スマホの見過ぎか?」
「そんな見てないっすけどね……バスケ中に見開き過ぎとか……?」
それならオレも目が渇くはずだが、個人差があるのだろうか。生憎とオレは目薬を使う機会がないため持ち歩いてすらいない。
「うわ」
「オマエ目薬下手すぎんだろ」
虎斗の落とした水滴は見事に目の横に落ち、頬を伝う。涙に見えなくもないが、そんな儚い風景とは遠い事象につい面白くて笑ってしまった。