photoloveer2223
MAIKING拙作におけるデュリド本のベースとなる部分ちょい訂正しました。デュースは緊張した面持ちで、ハーツラビュル寮の執務室に入った。呼び出しの礼状を渡された2日前にもチェックしたのに、呼び出し当日に迷ってしまうとは。トレイがいたから助かったが、自分の物覚えの悪さにため息が出てしまいそうになる。
(いや・・・余計な事は考えるな!)
デュースは気合いを入れるように、軽く自分の頬を叩いた。執務室のドアをノックすると、リドルの声が返ってきた。入室許可を確認したところで、デュースはドアを開いた。
「失礼します」
「遅かったね」
「あ、その・・・すみません」
理由を述べようとしたが、デュースはリドルを前にして何も言えなくなった。しかし、リドルはそれを気にとめず、執務用デスクで何かを書いていた。
「いいさ。10分以内なら許容範囲だ。それに、個人的に君に聞きたい事があったから。この時間は、ハートの女王の法律に基づくものではない」
「そうでしたか・・・」
「とは言っても、始業のチャイムが鳴る5分前には切り上げるけどね」
「はい。・・・と、ローズハート寮長」
「そんなにどもる必要無いだろう。この用紙に記入して、明日僕に提出して欲しい」
リドルが差し出し 2284