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    photoloveer2223

    雑多に楽しむ人。デュリド・エートレ・ヴィルケイ・オクタ等々。BLからわちゃわちゃギャグ(?)あり。

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    photoloveer2223

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    拙作におけるデュリド本のベースとなる部分
    ちょい訂正しました。

    #デュリド本進捗
    duridoMainProgress

    デュースは緊張した面持ちで、ハーツラビュル寮の執務室に入った。呼び出しの礼状を渡された2日前にもチェックしたのに、呼び出し当日に迷ってしまうとは。トレイがいたから助かったが、自分の物覚えの悪さにため息が出てしまいそうになる。

    (いや・・・余計な事は考えるな!)

    デュースは気合いを入れるように、軽く自分の頬を叩いた。執務室のドアをノックすると、リドルの声が返ってきた。入室許可を確認したところで、デュースはドアを開いた。

    「失礼します」
    「遅かったね」
    「あ、その・・・すみません」

    理由を述べようとしたが、デュースはリドルを前にして何も言えなくなった。しかし、リドルはそれを気にとめず、執務用デスクで何かを書いていた。

    「いいさ。10分以内なら許容範囲だ。それに、個人的に君に聞きたい事があったから。この時間は、ハートの女王の法律に基づくものではない」
    「そうでしたか・・・」
    「とは言っても、始業のチャイムが鳴る5分前には切り上げるけどね」
    「はい。・・・と、ローズハート寮長」
    「そんなにどもる必要無いだろう。この用紙に記入して、明日僕に提出して欲しい」

    リドルが差し出した紙を受け取り、デュースは目を丸くした。ただ、木の絵を書くとか、当てはまるものにチェックをするなど、勉強とはかけ離れた内容だった。

    「ローズハート寮長、これは?」
    「心理テストのようなものさ。結果を見て・・・君の状況を確認する。それをもとに、ここでの勉強の方針を打ち出す。赤点を出さないのが、ハーツラビュル寮長であるボクの目標だからね」

    早々に痛いところをつかれて、デュースは引きつった表情をした。学校が始まってそんなに日数が経っていないのに、授業の成果がリドルに知れ渡っているとは。しかし、これまでの自分を変える為にもやれることはやらねばならない。デュースは意を決してリドルに尋ねた。

    「あの、ローズハート寮長」
    「なんだい?」
    「どうしたら、成績が上がるのでしょうか」

    リドルは一瞬目を丸くしたが、すぐに冷静なハートの女王のように言葉を続けた。
    「勉強にコツはないよ。日々の努力の積み重ねと練習だけさ」
    「日々の積み重ね・・・。お、覚えが悪い僕でも出来るでしょうか」
    「覚えが悪いなら、普段目にするものに書いて見ればいい。入学の時に渡された手帳は飾りじゃない。810条あるハートの女王の法律だって全て手帳に記入して、日頃から眺めれば覚えられる」
    「ローズハート寮長はそうやって覚えられたんですね」
    「ま、まぁ・・・そうだが・・・」

    予想外の反応に、リドルは戸惑いながらも答えた。ここまで話すと大半の者は黙ってしまうのに、目の前の彼は真剣に聞いている。こういう姿勢から、闇の鏡は彼をここへ導いたのかと思ってしまうくらいの勢いだ。

    「あと・・・そうだね。過去には拘らない方がいい」
    「過去・・・ですか」
    「君がここに来るまでどんな過去を歩んだか、ボクは知らない。知っても、ボクがハーツラビュル寮長である限り態度を改める気は無い。だが、ずっと覚えが悪いいうと過去があったなら、それで匙を投げる愚かなマネは止めることだね」
    「匙・・・。それは、諦めるという意味でしょうか」
    「大体それで合ってる。過去に拘り己を責めるのではなく、過去から積み上げた現在、どのように切り開いて行くか。肝心なのはそこさ」
    「はい・・・ローズハート寮長」

    デュースはもらった髪を4つ折りにしポケットにしまった。きっとリドルを見つめる眼差しは、緊張よりも己を奮い立たせるようだった。

    「君の覚え具合を見て、時間があればボクも教える事はあるだろう」

    みんな、トレイやケイトに教えてもらってるようだけど。そのセリフはリドルの心のなかで呟かれた。

    「はい、ありがとうございます!」
    「えっ・・・?」
    「えぇ・・・っと。お、いや、僕。失礼な事を」
    「いや・・・そんな事は無い。ただ、君のような答え方をしたのは初めてだったから」

    リドルは戸惑いながらも、先程受けた心情を話した。大抵の者は『はい、寮長』と言い、それ以降声をかける事なんかなかった。それなのに目の前の彼は、自分を頼ってくれている。覚えの悪さを変えたい一心もあるだろうが、その眼差しは尊敬と称するものだった。悪巧みのない、純真な。

    「そうだったんですね。僕も、1人でいたから・・・」
    「えっ?」
    「な、なんでもないです。昔の事だし、今はミナミやグリムがいて、何とかやれてますし」
    「あの問題ネコと監督生か。色々と思わぬことをやってくれてたみたいだね」
    「あ、それは元はと言えば僕が・・・」
    「いずれにせよ、キミは学園長が提示した条件を満たし、退学処分を免れたんだ。この1件も、キミがナイトレイブンカレッジに入学出来たのも、闇の鏡の導きでハーツラビュル寮に決められた事も。キミの過去がどのようなものであっても、この事実は誇るべきものだ。それを忘れてはいけないよ」
    「はいありがとうございます、ローズハート寮長」

    お礼を言う必要は無いのだがとリドルは言おうとしたが、時計を見てすぐにやめた。時刻は始業の20分前にさしかかる。

    「さて、そろそろ授業が始まる。遅刻したらどうなるか、キミならお分かりだね」
    「はい。で、では、失礼します」

    始業初日の光景を思い出したのか、デュースは緊張した面持ちになった。ビシッとトランプ兵のような礼をし、早足で執務室を後にした。

    「・・・・・・・・・・・・」
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    MAIKING拙作におけるデュリド本のベースとなる部分
    ちょい訂正しました。
    デュースは緊張した面持ちで、ハーツラビュル寮の執務室に入った。呼び出しの礼状を渡された2日前にもチェックしたのに、呼び出し当日に迷ってしまうとは。トレイがいたから助かったが、自分の物覚えの悪さにため息が出てしまいそうになる。

    (いや・・・余計な事は考えるな!)

    デュースは気合いを入れるように、軽く自分の頬を叩いた。執務室のドアをノックすると、リドルの声が返ってきた。入室許可を確認したところで、デュースはドアを開いた。

    「失礼します」
    「遅かったね」
    「あ、その・・・すみません」

    理由を述べようとしたが、デュースはリドルを前にして何も言えなくなった。しかし、リドルはそれを気にとめず、執務用デスクで何かを書いていた。

    「いいさ。10分以内なら許容範囲だ。それに、個人的に君に聞きたい事があったから。この時間は、ハートの女王の法律に基づくものではない」
    「そうでしたか・・・」
    「とは言っても、始業のチャイムが鳴る5分前には切り上げるけどね」
    「はい。・・・と、ローズハート寮長」
    「そんなにどもる必要無いだろう。この用紙に記入して、明日僕に提出して欲しい」

    リドルが差し出し 2284

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    MAIKING拙作におけるデュリド本のベースとなる部分
    ちょい訂正しました。
    デュースは緊張した面持ちで、ハーツラビュル寮の執務室に入った。呼び出しの礼状を渡された2日前にもチェックしたのに、呼び出し当日に迷ってしまうとは。トレイがいたから助かったが、自分の物覚えの悪さにため息が出てしまいそうになる。

    (いや・・・余計な事は考えるな!)

    デュースは気合いを入れるように、軽く自分の頬を叩いた。執務室のドアをノックすると、リドルの声が返ってきた。入室許可を確認したところで、デュースはドアを開いた。

    「失礼します」
    「遅かったね」
    「あ、その・・・すみません」

    理由を述べようとしたが、デュースはリドルを前にして何も言えなくなった。しかし、リドルはそれを気にとめず、執務用デスクで何かを書いていた。

    「いいさ。10分以内なら許容範囲だ。それに、個人的に君に聞きたい事があったから。この時間は、ハートの女王の法律に基づくものではない」
    「そうでしたか・・・」
    「とは言っても、始業のチャイムが鳴る5分前には切り上げるけどね」
    「はい。・・・と、ローズハート寮長」
    「そんなにどもる必要無いだろう。この用紙に記入して、明日僕に提出して欲しい」

    リドルが差し出し 2284

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