しいげ
TRAININGGoSシモンがお悩み相談。リヒシモのつもりです。ラルフとその他が出張ってる。かわいい子には余計なお世話「リヒターのことなのです」
俯き加減の顔を上げると、少し癖のついた金髪が揺れた。
目の前の男よりだいぶ色素は薄いが、瞳の色は同じ。日が昇る世界の空の色だ。
「技を同じくする者だからかもしれませんが、戦いの場ではつい頼ってしまう…。頼られるならともかく、情けない姿は見せたくないと思うのですが」
対する男の鋭い目付きは彼の生来のものであり、威嚇する意図はない。
「リヒターのことはそれほど知らないが…血が近いせいか、お前自身の人柄か。お前のことは理解できる気がする。少なくとも、シモン・ベルモンドは戦いで失望されるような力の持ち主ではないとな」
「ありがとうございます、高祖ラルフ」
シモンはラルフに静かに頭を下げる。
4145俯き加減の顔を上げると、少し癖のついた金髪が揺れた。
目の前の男よりだいぶ色素は薄いが、瞳の色は同じ。日が昇る世界の空の色だ。
「技を同じくする者だからかもしれませんが、戦いの場ではつい頼ってしまう…。頼られるならともかく、情けない姿は見せたくないと思うのですが」
対する男の鋭い目付きは彼の生来のものであり、威嚇する意図はない。
「リヒターのことはそれほど知らないが…血が近いせいか、お前自身の人柄か。お前のことは理解できる気がする。少なくとも、シモン・ベルモンドは戦いで失望されるような力の持ち主ではないとな」
「ありがとうございます、高祖ラルフ」
シモンはラルフに静かに頭を下げる。