orzoy2_cdtmp
MOURNINGある日お姫様になっていた件についてルーカスが最高だから縦漫画読んでほしい
バラ園に行く話 朝、目が覚めて、朝陽はまぶしいかとか空は青いかだとか、雨は降るのか。そんな些細なことと一緒くたになってそれは前触れもなくやってくる。
++
「バラの香り……」
リネンの白に埋もれた人物はむくりと意識を浮上させた。上体を起こすことはせずに意識を霧散させたまま。視線は天蓋の内側をあてもなく彷徨わせた。
★薔薇園に2人で何度も行ってるかも。お散歩だ〜とかなんとか言って。
宮全体がいつになく騒がしい。戴冠式の準備があるからだろう。
「式の花は選び終えたの?」
「ワインソムリエの到着はまだ?」
「侍女長、テーブルクロスの組み合わせはどちらがいいでしょうか」
「そこ! 腰がひけてる! そんなのでは誰も守ることができないぞ!」
945++
「バラの香り……」
リネンの白に埋もれた人物はむくりと意識を浮上させた。上体を起こすことはせずに意識を霧散させたまま。視線は天蓋の内側をあてもなく彷徨わせた。
★薔薇園に2人で何度も行ってるかも。お散歩だ〜とかなんとか言って。
宮全体がいつになく騒がしい。戴冠式の準備があるからだろう。
「式の花は選び終えたの?」
「ワインソムリエの到着はまだ?」
「侍女長、テーブルクロスの組み合わせはどちらがいいでしょうか」
「そこ! 腰がひけてる! そんなのでは誰も守ることができないぞ!」