HAL
DONE #ワンドライギルドお題:イメチェン
犬旬
黒髪も悪くないなと思いはじめた頃、ある日協会に立ち寄るといつもの髪色に戻った犬飼さんが居た。
「……戻したんですね」
挨拶もそこそこに、口からこぼれた声。
犬飼さんは咎めるでもなく苦笑いを浮かべた。
「あまりにも好評だったのでやめました」
普通は逆ではないのだろうか? と首を捻ると、やたらと声をかけられることが多くなったという。
ハンターなら勿論、街を歩いていると声を掛けてくる人が居るのだと。
それは多分……。
「逆ナンとか言われる類では?」
「男ひとりに対して複数人の女性が? トラブルの種になりそうです」
ハッキリと明言しないが否定もしないので、つい頬をふくらませた。
嫉妬を隠さないでいると、くつくつと喉の奥で笑いながら犬飼さんはこちらに手を伸ばす。
1119「……戻したんですね」
挨拶もそこそこに、口からこぼれた声。
犬飼さんは咎めるでもなく苦笑いを浮かべた。
「あまりにも好評だったのでやめました」
普通は逆ではないのだろうか? と首を捻ると、やたらと声をかけられることが多くなったという。
ハンターなら勿論、街を歩いていると声を掛けてくる人が居るのだと。
それは多分……。
「逆ナンとか言われる類では?」
「男ひとりに対して複数人の女性が? トラブルの種になりそうです」
ハッキリと明言しないが否定もしないので、つい頬をふくらませた。
嫉妬を隠さないでいると、くつくつと喉の奥で笑いながら犬飼さんはこちらに手を伸ばす。
妄言集
MOURNING #ワンドライギルドお題 【竜帝】
お題を履き違えて間違ったベクトルに進んでしまったやつ・・・
「うっわ凄い・・・本当に竜とかって存在するんだ・・お兄ちゃんは見たことあるの?」
「E級の俺が竜と戦えるわけないだろ・・・」
「だよねー」
お互いパリパリと大家から頂いた菓子を食べながらテレビに再度視線を戻す
そこには遠近感がバグったのかと錯覚するほど巨大なドラゴンに
挑むハンターの姿が映っていた。
何年も前の討伐の映像らしい
討伐記念日だったか、ゲートの恐ろしさを再確認させるための番組だったかは忘れたが
過酷な状況の映像が流れる中、隅に映るゲストのワイプ画像がミスマッチすぎて変に気負わずに見れる
ただ気になることが一つだけあった
テレビからはハンターの怒号が聞こえるのだが、その怒号よりさらに大きな声がするのだ
『我らの帝はどこにおられるのか!!!帝よ!!!どこにいらっしゃるのですか!!!!』
733「E級の俺が竜と戦えるわけないだろ・・・」
「だよねー」
お互いパリパリと大家から頂いた菓子を食べながらテレビに再度視線を戻す
そこには遠近感がバグったのかと錯覚するほど巨大なドラゴンに
挑むハンターの姿が映っていた。
何年も前の討伐の映像らしい
討伐記念日だったか、ゲートの恐ろしさを再確認させるための番組だったかは忘れたが
過酷な状況の映像が流れる中、隅に映るゲストのワイプ画像がミスマッチすぎて変に気負わずに見れる
ただ気になることが一つだけあった
テレビからはハンターの怒号が聞こえるのだが、その怒号よりさらに大きな声がするのだ
『我らの帝はどこにおられるのか!!!帝よ!!!どこにいらっしゃるのですか!!!!』