ビ キ
PAST先輩の世話を焼く学級委員長委員会の後輩たちやわらかな午後 庄左ヱ門は茶筒の蓋を取り、葉を熱した土鍋に移した。
油も何も引いていないので木べらでかき混ぜると深い緑はさらさらと心地よい音をたてて、端から茶に染まっていく。
香ばしさに食堂が包まれる。
火加減は大事だ。焦がしたりしないよう混ぜる手はゆっくりと、しかし休めない。実家の職業柄炭を作るのは得意だが、そこはそれ、これはこれ。
食堂の窓から太陽の位置を確認する。彦四郎がそろそろ戻る頃だろう。
今朝、日が昇ると同時に庄左ヱ門の部屋にやってきた彦四郎は今日こそ絶対になんとかしなくちゃと半分涙目で訴えてきた。
かわいそうな彦四郎。それでも外出する彼を見送りに行ったらすっかり元気を取り戻していて、一番おいしいやつ買ってくるから待っててねと走って行った。なんだかんだで、彦四郎も学級委員長だと思う。
2080油も何も引いていないので木べらでかき混ぜると深い緑はさらさらと心地よい音をたてて、端から茶に染まっていく。
香ばしさに食堂が包まれる。
火加減は大事だ。焦がしたりしないよう混ぜる手はゆっくりと、しかし休めない。実家の職業柄炭を作るのは得意だが、そこはそれ、これはこれ。
食堂の窓から太陽の位置を確認する。彦四郎がそろそろ戻る頃だろう。
今朝、日が昇ると同時に庄左ヱ門の部屋にやってきた彦四郎は今日こそ絶対になんとかしなくちゃと半分涙目で訴えてきた。
かわいそうな彦四郎。それでも外出する彼を見送りに行ったらすっかり元気を取り戻していて、一番おいしいやつ買ってくるから待っててねと走って行った。なんだかんだで、彦四郎も学級委員長だと思う。