薪割り
DONE宇髄家 終決後ある寒い日の小話
子を捏造しています
9.半纏
2024.3.6.水
半纏 こんな寒い日は、帰宅後着替え半纏を着てこたつに入る。
すると、さっきまで走り回っていた子が寄ってくる。
「とと、いーれーてー。」
言い終わる頃にはもう宇髄とこたつの間に入り込んでいた。
そして、宇髄の半纏の袖に自分の腕を通し始める。
両腕を入れ終え、その小さな左手で丸くなった父の腕先を包み込んだ。
満足気に顔を見上げると、
「あったかいね。」
と、頬を赤く染め微笑んでいる。
宇髄は、あったかいねと微笑み返し、二本の腕が入った半纏でぎゅうと子を抱きしめた。
障子が開き、雛鶴がご飯茶椀をのせた盆を運んできた。
さあ飯だ。
腹が減った、たくさん食べて大きくなれよ。
285すると、さっきまで走り回っていた子が寄ってくる。
「とと、いーれーてー。」
言い終わる頃にはもう宇髄とこたつの間に入り込んでいた。
そして、宇髄の半纏の袖に自分の腕を通し始める。
両腕を入れ終え、その小さな左手で丸くなった父の腕先を包み込んだ。
満足気に顔を見上げると、
「あったかいね。」
と、頬を赤く染め微笑んでいる。
宇髄は、あったかいねと微笑み返し、二本の腕が入った半纏でぎゅうと子を抱きしめた。
障子が開き、雛鶴がご飯茶椀をのせた盆を運んできた。
さあ飯だ。
腹が減った、たくさん食べて大きくなれよ。
薪割り
DONE弟宇、大正軸5.書庫にて
2022.9.28
長めに書いてみました。
こがね丸をお借りしました。
書庫にて 任務のあと世話になっている、ここ藤の家紋の家を宇髄は気に入っている。何故なら、広い書庫が備わっているからである。
尋常小学校の校長をしている主人が、児童書から流行りの雑誌まで幅広く揃えているのだ。読書用の机と電灯、椅子も据え付けてある。
それに本棚はいつもきれいに整頓されていて、出しっぱなしになっていたり、順番が違うなんてこともない。
何より本だらけのこの部屋でインクや紙のにおいを嗅いでいると、任務後の昂ぶった意識を平穏な世界へと変えてくれるのが良い。
他の柱や隊士たちには本など読まないと思われているだろうが、宇髄はこう見えてかなりの読書家だ。
鬼殺隊に入る以前、忍びの稼業では様々な階級の人に会ったり潜入していたので、それなりの素養がないと渡り合えなかった。バカではやっていけないのである。そう言う専門知識や教養を得るには本が手っ取り早く最適だ。
1314尋常小学校の校長をしている主人が、児童書から流行りの雑誌まで幅広く揃えているのだ。読書用の机と電灯、椅子も据え付けてある。
それに本棚はいつもきれいに整頓されていて、出しっぱなしになっていたり、順番が違うなんてこともない。
何より本だらけのこの部屋でインクや紙のにおいを嗅いでいると、任務後の昂ぶった意識を平穏な世界へと変えてくれるのが良い。
他の柱や隊士たちには本など読まないと思われているだろうが、宇髄はこう見えてかなりの読書家だ。
鬼殺隊に入る以前、忍びの稼業では様々な階級の人に会ったり潜入していたので、それなりの素養がないと渡り合えなかった。バカではやっていけないのである。そう言う専門知識や教養を得るには本が手っ取り早く最適だ。