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PROGRESS追加しましたの。アクション小説執筆の息抜き。大正旧制高校パロ。#伊黒小芭内 #煉獄杏寿郎 #宇髄天元玲人の園① 気だるい夏休みが終わり、校舎に人が戻ってくる頃だ。残暑は残りつつも、時々涼風が陽射しをすり抜ける。赤く染まった蜻蛉が、つ、と小芭内の顔に掛けた英字新聞に止まった。
伊黒小芭内。藤ヶ枝高等学校の三年生だ。怜悧な知性と白く優婉な美貌、そしてクッソ面倒臭い毒舌の冷笑家で鳴らす彼は、校内一の人気者である煉獄杏寿郎と組んで、ミステリー研究会の頭脳を務めている。
「はは、赤蜻蛉なぞ乗せて、すっかり秋の風情だな!」
部室の椅子に収まって本を読んでいた杏寿郎が、面白そうに笑って、向かいの長椅子に寝そべる小芭内に声をかける。
煉獄杏寿郎。藤ヶ枝高等学校三年生。小芭内が書生として身を寄せる煉獄子爵家の嫡男にして親友でもある。剣術に秀で人望を集める彼は、あちこちの部に熱烈に誘われながらも弱小ミステリー研究会の部長を譲らずにいる。曰く小芭内との“愛の巣”を手放す気は毛頭ないという。
1478伊黒小芭内。藤ヶ枝高等学校の三年生だ。怜悧な知性と白く優婉な美貌、そしてクッソ面倒臭い毒舌の冷笑家で鳴らす彼は、校内一の人気者である煉獄杏寿郎と組んで、ミステリー研究会の頭脳を務めている。
「はは、赤蜻蛉なぞ乗せて、すっかり秋の風情だな!」
部室の椅子に収まって本を読んでいた杏寿郎が、面白そうに笑って、向かいの長椅子に寝そべる小芭内に声をかける。
煉獄杏寿郎。藤ヶ枝高等学校三年生。小芭内が書生として身を寄せる煉獄子爵家の嫡男にして親友でもある。剣術に秀で人望を集める彼は、あちこちの部に熱烈に誘われながらも弱小ミステリー研究会の部長を譲らずにいる。曰く小芭内との“愛の巣”を手放す気は毛頭ないという。