棚ca
DOODLEわんぱく先遣隊樺太先遣隊SS カプなし「キエエエエエエエエ!!」
「うっるせえな! んだよボンボン!」
「月島がたもられた! ロシアんおとことかたいごったち見おったらつきしまぁんたもられとぉ〜ッ」
杉元は鯉登の早口の薩摩弁から辛うじて「月島」だけは聞き取った。鯉登の視線の先に目を向けたが、月島軍曹はいつも通り平然としている。ロシア人と話しているようだったが、鯉登の猿叫と鳴り止まぬ月島コールを受けて、二人のもとに訝しげにやってきた。
「月島ぁ、無事か!?」
月島は鯉登に顔を無遠慮に掴まれ、グギリと顔を左に向けられた。ちょうどそこにいた杉元と視線が合う。
「何なんだよ。月島軍曹、なんかあったの?」
鯉登が自分の右頬あたりを触って確認しているので、月島はおおよそを察した。首を不自然に曲げられたまま、諭すような静かな声を出す。
1635「うっるせえな! んだよボンボン!」
「月島がたもられた! ロシアんおとことかたいごったち見おったらつきしまぁんたもられとぉ〜ッ」
杉元は鯉登の早口の薩摩弁から辛うじて「月島」だけは聞き取った。鯉登の視線の先に目を向けたが、月島軍曹はいつも通り平然としている。ロシア人と話しているようだったが、鯉登の猿叫と鳴り止まぬ月島コールを受けて、二人のもとに訝しげにやってきた。
「月島ぁ、無事か!?」
月島は鯉登に顔を無遠慮に掴まれ、グギリと顔を左に向けられた。ちょうどそこにいた杉元と視線が合う。
「何なんだよ。月島軍曹、なんかあったの?」
鯉登が自分の右頬あたりを触って確認しているので、月島はおおよそを察した。首を不自然に曲げられたまま、諭すような静かな声を出す。