こいけまや
できた薬師ちゃん視点による日記のようなものです。義経様と恋仲。
くす宴2開催おめでとうございます。
薬師の恋仲日記8月30日
朝は少しひんやりしていて風が気持ちよかった。
義経様と互いの熱を分け合って過ごした昨夜。
体にはいたるところに痕がある。
少し気恥ずかしい。でも義経様の深い愛情を感じられた。
散歩にでも出ようと起こさないように褥から思ったら
『由乃……まだ早い』
と義経様に抱きしめられ、しばらく身動き出来なかった。
毎回のことである。
義経様は朝に弱い。
そしていつになく妙な色香をまとい、寝起き特有の少し掠れたような低めの声に毎回ドキドキさせられる。全く慣れない。多分誰も知らない。
私だけに見せる顔だろう。
義経様の腕の中は心地よくて、この世で最も安心出来る大好きな場所。叶うならずっとこのままでもいい。
いい……けど、そうじゃないの由乃!
578朝は少しひんやりしていて風が気持ちよかった。
義経様と互いの熱を分け合って過ごした昨夜。
体にはいたるところに痕がある。
少し気恥ずかしい。でも義経様の深い愛情を感じられた。
散歩にでも出ようと起こさないように褥から思ったら
『由乃……まだ早い』
と義経様に抱きしめられ、しばらく身動き出来なかった。
毎回のことである。
義経様は朝に弱い。
そしていつになく妙な色香をまとい、寝起き特有の少し掠れたような低めの声に毎回ドキドキさせられる。全く慣れない。多分誰も知らない。
私だけに見せる顔だろう。
義経様の腕の中は心地よくて、この世で最も安心出来る大好きな場所。叶うならずっとこのままでもいい。
いい……けど、そうじゃないの由乃!
こいけまや
過去のを晒す義経様×薬師ちゃん恋仲後の話です。
頼朝様も出てきます。
以前書いたものを修正してます。
今回の新刊ではこの続きが読めるのと、
逢坂さんの頼朝様視点の漫画が読めます。
詳細はboothにて(Xでもリンク貼ります)
兄弟の関係性も大好きです。
ちょっとでも面白かったよ!
などあればスタンプ押してもらえると非常に励みなります。
源氏伝大好きです。
よく晴れた日に「由乃様、とても綺麗ですよ」
「ありがとうございます」
手伝ってくれた女中達が去り、部屋には一人きりだ。
「これが私…」
由乃は鏡に映った自分の姿に驚きを隠せなかった。白無垢身を包み、整えられた髪と化粧。
自分でないみたいだ。
本日はこれから祝言が執り行われる。
あの人とーーー。
由乃はギュッと目を閉じた。そうでもしないと気持ちが溢れて泣きそうになるから。
ほんのわずかな時間だと思われる。
「馬子にも衣装だな」
ぼそっと聞こえた一言に由乃は朱の入った唇を緩めた。
こんな日にこんな皮肉を言うのはただ一人。
「素直に似合ってるって言ったらどうですか、お義兄様」
「お義兄様ね。お前に言われるのはどうも違和感しかねえな」
「慣れてください」
1807「ありがとうございます」
手伝ってくれた女中達が去り、部屋には一人きりだ。
「これが私…」
由乃は鏡に映った自分の姿に驚きを隠せなかった。白無垢身を包み、整えられた髪と化粧。
自分でないみたいだ。
本日はこれから祝言が執り行われる。
あの人とーーー。
由乃はギュッと目を閉じた。そうでもしないと気持ちが溢れて泣きそうになるから。
ほんのわずかな時間だと思われる。
「馬子にも衣装だな」
ぼそっと聞こえた一言に由乃は朱の入った唇を緩めた。
こんな日にこんな皮肉を言うのはただ一人。
「素直に似合ってるって言ったらどうですか、お義兄様」
「お義兄様ね。お前に言われるのはどうも違和感しかねえな」
「慣れてください」