ゆりお
DONEお題「六弦歩」六弦と神畑/灼カバ レクリエーションでバスケをした。
神畑が入ったチームが圧勝してしまい、勝負にならなかった。
肘に軽い衝撃。高らかに笛が鳴る。
「ファール!」
突きつけられた山田の指はいったん無視して、六弦は持っていたボールを床に転がし、倒れた王城に手を差し伸べた。
「すまん、大丈夫か?」
「うん」
倒れることに慣れている攻撃手らしく、彼はすぐに立ち上がった。腕にかかった荷重は、驚くほど軽い。
駆け寄ってきた審判役の山田は、なぜか得意げな顔で六弦に告げた。
「ファール二回目だから、退場だな」
「……そういうルールだったか?」
六弦は首を傾げたが、特に反論する気はなく従った。代わりに、別のメンバーがコートに入る。
六弦はタオルを取り、汗を拭きながら壁際に向かう。そこには既に、満場一致でコートを追い出された神畑が座っていた。
1119神畑が入ったチームが圧勝してしまい、勝負にならなかった。
肘に軽い衝撃。高らかに笛が鳴る。
「ファール!」
突きつけられた山田の指はいったん無視して、六弦は持っていたボールを床に転がし、倒れた王城に手を差し伸べた。
「すまん、大丈夫か?」
「うん」
倒れることに慣れている攻撃手らしく、彼はすぐに立ち上がった。腕にかかった荷重は、驚くほど軽い。
駆け寄ってきた審判役の山田は、なぜか得意げな顔で六弦に告げた。
「ファール二回目だから、退場だな」
「……そういうルールだったか?」
六弦は首を傾げたが、特に反論する気はなく従った。代わりに、別のメンバーがコートに入る。
六弦はタオルを取り、汗を拭きながら壁際に向かう。そこには既に、満場一致でコートを追い出された神畑が座っていた。