まんまるきゃべつ
PASTXにあげたキスの日のSS。🥊と年上♂主です。攻め受けどちらでも読めます。夜、紫煙くゆる君の背中が少し遠い ふと瞼を持ち上げる。電気の消えた暗い部屋の中、開けられたベランダからネオンライトがぼんやりと射し込んでいる。エドは溶けそうな微睡みの中から身体を持ち上げてベッドから抜け出ると、ばらけた足取りでベランダの冷えたサンダルを突っ掛けた。
「ぁ……ごめん、起こした?」
夜風に攫われた煙草の匂いがふわりと揺蕩う。
エドは冴えない頭を回そうとも思わないまま、欄干に肘を付く彼の後ろに立ってその肩口へぽすっと額を落とした。骨張った腰に腕を回してみれば夜の寒気を纏った手で頭を撫でられる。伸びたTシャツの襟刳りから零れる薄い肌へ鼻を寄せ、エドは鼻先でスン…と匂いを嗅ぐと思い付くまま柔く歯を立てた。彼が相変わらずプラチナブロンドの寝癖を弄びつつのんびり紫煙を夜闇に流すから、自分へ向き切らないその意識に少し不貞腐れた。
1014「ぁ……ごめん、起こした?」
夜風に攫われた煙草の匂いがふわりと揺蕩う。
エドは冴えない頭を回そうとも思わないまま、欄干に肘を付く彼の後ろに立ってその肩口へぽすっと額を落とした。骨張った腰に腕を回してみれば夜の寒気を纏った手で頭を撫でられる。伸びたTシャツの襟刳りから零れる薄い肌へ鼻を寄せ、エドは鼻先でスン…と匂いを嗅ぐと思い付くまま柔く歯を立てた。彼が相変わらずプラチナブロンドの寝癖を弄びつつのんびり紫煙を夜闇に流すから、自分へ向き切らないその意識に少し不貞腐れた。
まんまるきゃべつ
MOURNING秘蔵っ子のJPが何で主人公に目を付けた理由?を練ってた時にでたやつ。没だと思う。未推敲、誤字脱字有り。 ────あれを拾おうと思ったのは、その瞳が爆ぜる導火線のように燦然としていたからだ。
這い蹲った床で反吐をぶち撒けながら息を漏らし、爪の割れるほど床を握り込んで耐える。破れた皮膚から流れ落ちる血液はガーゼを染み越え、全身に巻き付く包帯を汚した。
響く足音に顔を上げる。殺してやると吼えて暴れたが、鎖にガチャンッと引き留められて吐瀉物で汚れた床へ惨めったらしく転がった。
「今回は研究費の増額をご決定下さり大変感謝申し上げます」
「おや…」
女の研究員と共に通路を進んでいた如何にも紳士然とした男…JPが足を止め、鉄柵の隙間からその奥へと眼を細める。特別な実験体の隔離室だというそこには只のちっぽけな子供が入れられていた。
566這い蹲った床で反吐をぶち撒けながら息を漏らし、爪の割れるほど床を握り込んで耐える。破れた皮膚から流れ落ちる血液はガーゼを染み越え、全身に巻き付く包帯を汚した。
響く足音に顔を上げる。殺してやると吼えて暴れたが、鎖にガチャンッと引き留められて吐瀉物で汚れた床へ惨めったらしく転がった。
「今回は研究費の増額をご決定下さり大変感謝申し上げます」
「おや…」
女の研究員と共に通路を進んでいた如何にも紳士然とした男…JPが足を止め、鉄柵の隙間からその奥へと眼を細める。特別な実験体の隔離室だというそこには只のちっぽけな子供が入れられていた。
まんまるきゃべつ
DONE🥊と♂主がタキシード衣装の撮影会で喧嘩する話勢いで書いただけの未推敲誤字脱字有り
チビ、上げ底を履く「まだ着れてねーの?ネクタイは玩具じゃねぇんだよエドくん?」
「やったことねぇんだよクソが!」
揃いの白いタキシードに着替えたはいいが、いつまで経っても来ないエドの様子をラズが見に来てみれば、こんがらがったネクタイを持って途方に暮れていた。仕方ねーなと首に掛かったグレーのネクタイを解き、ウィンザーノットで結び直す。
エドは手際良く形作られていくそれに感心した。
「お前、見た目に反して案外器用だよな」
「失礼な。飾り切りとか得意だぞ」
はい完成!と仕上がったネクタイからラズの手が離れる。エドは携帯端末で時間を確認し、配られたスケジュール表を思い返すと急いで革靴に足を通した。用意されていた花束を持ってラズと撮影会場まで足早に廊下を進む中、ふとエドは横のラズを見て気付く。
1764「やったことねぇんだよクソが!」
揃いの白いタキシードに着替えたはいいが、いつまで経っても来ないエドの様子をラズが見に来てみれば、こんがらがったネクタイを持って途方に暮れていた。仕方ねーなと首に掛かったグレーのネクタイを解き、ウィンザーノットで結び直す。
エドは手際良く形作られていくそれに感心した。
「お前、見た目に反して案外器用だよな」
「失礼な。飾り切りとか得意だぞ」
はい完成!と仕上がったネクタイからラズの手が離れる。エドは携帯端末で時間を確認し、配られたスケジュール表を思い返すと急いで革靴に足を通した。用意されていた花束を持ってラズと撮影会場まで足早に廊下を進む中、ふとエドは横のラズを見て気付く。
おんはも
PROGRESS今度の水そうめんで頒布予定の主沙漫画の冒頭部分です!こんな感じの、とある1ループのお話の予定です。
・少しシリアスな感じ(終わり方は明るいと思う…?)
・主沙描写は主+沙程度
・個性あり主人公(男)
本文38ページ位になります。
また日程が近づいたら仕様など載せます。
同人誌作るの夢だったので完成が楽しみ!
なのでもう少し頑張ってきます〜 7
桝野ヨシタカ
DONEpixivでUPし忘れてた差分と。『あなたの愛する人とクリスマスを』
自キャラ 隠し刀×片割れ 生存ルートクリア後のクリスマスみたいな。
片割れの襟巻きをシェアしたい隠し刀を見たかった。
片割れ渡米してもいいけど、ちょいちょい帰って来て欲しい圧を無言でかける隠し刀。
SPY×FAMILYのコミック表紙のデザインに何処となく似ているのは気のせい。(描いてから気づいた) 3
010
DONE弟子2人目生まれました☻☻!⚠なんでも大丈夫な人向け。
リバ主♂→ルーク
CP要素薄いですが腐向け注意。
主人公♂リバ属性。顔有り・喋る・名前有り。今のところ片想いですが三角関係匂わせてます。 12
秋月蓮華
MAIKINGぱららいゆめというか、ようやく書き始めた奴オールキャラみたいなかんじで夢主は女と男できょうだい。
息をひそめて【息をひそめて】
多機能情報端末にイヤホンを挿して朏織枝は音楽を聴いていた。晴れた午後、伸びをしたくなるような天気。気温も程よい。
仕事は今日はない。オフだ。だから気まぐれにあちこちを散策している。
「学校に通わないかって、西門さんには言われたけれど……」
年齢は十七歳、諸事情により学校には通っていない。前は通っていたのだけれども、トラブルにより通えないでいるのだ。
そう呟いてしまったのは、女子高生らしい三人組とすれ違ったからだ。女子高生、織枝も年齢的には女子高生だ。
散策は余りにも適当であった。適当だったからこそ、気まぐれに路地裏に入ってみた。
だから、聞こえた。
「誰か……」
聞き覚えのある声。
声のする方向に行くと見慣れていて、それなりに交流のある少年が、苦しそうに路地裏に座っていて、そんな彼を男が殴ろうとしていたから、
1846多機能情報端末にイヤホンを挿して朏織枝は音楽を聴いていた。晴れた午後、伸びをしたくなるような天気。気温も程よい。
仕事は今日はない。オフだ。だから気まぐれにあちこちを散策している。
「学校に通わないかって、西門さんには言われたけれど……」
年齢は十七歳、諸事情により学校には通っていない。前は通っていたのだけれども、トラブルにより通えないでいるのだ。
そう呟いてしまったのは、女子高生らしい三人組とすれ違ったからだ。女子高生、織枝も年齢的には女子高生だ。
散策は余りにも適当であった。適当だったからこそ、気まぐれに路地裏に入ってみた。
だから、聞こえた。
「誰か……」
聞き覚えのある声。
声のする方向に行くと見慣れていて、それなりに交流のある少年が、苦しそうに路地裏に座っていて、そんな彼を男が殴ろうとしていたから、