sekiaka_10s
DONE『高銀週一企画』より、お題『エイプリルフール』、『嘘吐き』で書かせて頂きました。ずっと坂田の事が好きだった総督と、遂に告白した長年の想いをエイプリルフールの嘘だということにしてしまった白夜叉の話です。
⚠︎︎白の嘘告シーン
⚠︎︎逆告(受けから攻めへの告白)
⚠︎︎匂わせで終わり完結しない
最終的にはちゃんとハッピーエンドです。…多分。
エイプリルフール「高杉、お前のことがすきだ」
四月一日の、辰の刻。銀時のそっと零したその一言で、桜色の時は静かに止まった。
春の生暖かい風に髪を撫でられ、身を包まれながら、銀時は火照った顔を隠すようにして俯いている。そして高杉の方も、其の口元は若干震えており、顔は銀時に負けない程に赤く染っていた。
__二人は、両片想いだったのだ。
だがそんな彼の想いも知らず、銀時は伏せていた顔を勢いよく上げ、高杉の期待を大きく遮断した。
「こ、こんなん嘘に決まってンだろ!エイプリルフールだよ、エイプリルフール!俺がお前を好きになるかっつーの!!」
「は……、」
目を閉じたまま一息で言い切られたそれは、攘夷戦争中に銀時が放った、一度目の大きな嘘である。
1029四月一日の、辰の刻。銀時のそっと零したその一言で、桜色の時は静かに止まった。
春の生暖かい風に髪を撫でられ、身を包まれながら、銀時は火照った顔を隠すようにして俯いている。そして高杉の方も、其の口元は若干震えており、顔は銀時に負けない程に赤く染っていた。
__二人は、両片想いだったのだ。
だがそんな彼の想いも知らず、銀時は伏せていた顔を勢いよく上げ、高杉の期待を大きく遮断した。
「こ、こんなん嘘に決まってンだろ!エイプリルフールだよ、エイプリルフール!俺がお前を好きになるかっつーの!!」
「は……、」
目を閉じたまま一息で言い切られたそれは、攘夷戦争中に銀時が放った、一度目の大きな嘘である。