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DONE◆ビヨぬい童話③困った街の人々は、霧深い森の奥に住む人間に友好的な狼男に吸血鬼のことを相談しました。狼男は森で狩った獲物の肉や皮を時折売りに来る代わりに、果物やスパイスなどを街へ買いに来ていたのです。
話を聞いた狼男は「おう!分かった。そのハタ迷惑な奴は俺が退治してやるぜ!」と爽やかな笑顔で人々の願いをきいてくれました。
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DONE◆ビヨぬい童話④狼男と吸血鬼は街の大通りで対峙していました。街の人たちは人外たちの争いに巻き込まれないよう、窓や扉を堅く閉めて家に閉じこもっていましたので何が起きたのかはよく分かりませんでしたが、何かすったもんだの争いの末に狼男は吸血鬼と和解し、森にある狼男の住処で一緒に暮らすことになったようでした。
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DONE◆ビヨぬい童話⑤翌朝、傷だらけの割にはツヤツヤした良い笑顔で顛末を告げる狼男に街の人々はとても喜び、狼男に何かお礼をしたいと申し出ました。狼男は人外でしたが大層ガタイと顔が良かったのでお礼に嫁ぎたいと申し出る者もいました。狼男はそれはもう間に合ってるからとすげなく断り、お礼なら食べ物でくれと言いました。人々は街の特産品であるクソでかカボチャ🎃を毎年収穫の時期にお供えするようになりました。
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DONE◆ビヨぬい童話⑥それ以来、吸血鬼が街を襲うことはなくなり街に平和が訪れました。吸血鬼は狼男の住処で大人しく暮らしているようで、森に入った木こりが仲良く森を歩く2人を見たとか見ないとか。。。
めでたしめでたし 終