東間の保管庫
PAST綾部×タカ丸さんのペーパー綾タカペーパーたち春コミペーパー
友達に「行こう」と誘われて、地元のお祭りを見物しにきた。毎年、三月になると祭り囃子と獅子舞が舞う、小さな春祭りだ。
これが来ると春が来る。
そんな気にさせられるが、いかんせん規模が小さい。
出店もなく、地元の住民たちだけで行われる祭りはそれほど面白いものではなかった。それでも行ってしまうのは小さい頃からの習慣だろうか。
「喜八郎。向こうで獅子舞が舞っているぞ」
「そうだねぇ」
「今年は久々知先輩が舞い手だそうだ」
「もの好きもいたもんだ」
「こら!」
年配者が多い祭りに、若者が好んで参加するなんて珍しい。
お囃子の面子に誘われたこともあったが、つまらなそうなので断った事をぼんやり思い出す。
「あれ?」
「なに、滝」
2117友達に「行こう」と誘われて、地元のお祭りを見物しにきた。毎年、三月になると祭り囃子と獅子舞が舞う、小さな春祭りだ。
これが来ると春が来る。
そんな気にさせられるが、いかんせん規模が小さい。
出店もなく、地元の住民たちだけで行われる祭りはそれほど面白いものではなかった。それでも行ってしまうのは小さい頃からの習慣だろうか。
「喜八郎。向こうで獅子舞が舞っているぞ」
「そうだねぇ」
「今年は久々知先輩が舞い手だそうだ」
「もの好きもいたもんだ」
「こら!」
年配者が多い祭りに、若者が好んで参加するなんて珍しい。
お囃子の面子に誘われたこともあったが、つまらなそうなので断った事をぼんやり思い出す。
「あれ?」
「なに、滝」