緋衣草
DOODLE英サナ(1)あなたでいい「結婚結婚うるせぇな、どうしてもっていうならサナでいい」
『炎の英雄』の口から放たれた言葉に、その場にいた一同は固まる。
「おま、絶対本人にそれ・・・・・・」
「あら、私もあなたで良いわよ」
「ひぃっ」
途中まで口にした言葉は、悲鳴に代わる。
ノックもなしに会議室のドアが開いて入ってきたのはカートを押したサナ。
「よぉ、サナ」
カルマの暴言に会議中だったメンバーは固まっているのに、本人はあっけらかんとして暴言の相手に声をかける。
「こんにちは、カルマ」
「んだよ、他人行儀だな」
そりゃあそうだろうと、内心ワイアットは突っ込みを入れる。
どこから聞かれたのか分からないが、サナのあの反応を見る限り全部丸ごと聞かれているだろう。
3080『炎の英雄』の口から放たれた言葉に、その場にいた一同は固まる。
「おま、絶対本人にそれ・・・・・・」
「あら、私もあなたで良いわよ」
「ひぃっ」
途中まで口にした言葉は、悲鳴に代わる。
ノックもなしに会議室のドアが開いて入ってきたのはカートを押したサナ。
「よぉ、サナ」
カルマの暴言に会議中だったメンバーは固まっているのに、本人はあっけらかんとして暴言の相手に声をかける。
「こんにちは、カルマ」
「んだよ、他人行儀だな」
そりゃあそうだろうと、内心ワイアットは突っ込みを入れる。
どこから聞かれたのか分からないが、サナのあの反応を見る限り全部丸ごと聞かれているだろう。
緋衣草
DONE英サナ(2)『拝啓、愛しい人』『拝啓、愛しい人』
拝啓、愛しい人。どうしていますか。
こちらは戦場とはいえ、状況は安定していて貴方にこのような手紙を書く時間を持つことができています。
「・・・・・・はぁ、そうですか」
サナの口から飛び出したのは気のない返事。
手に持っているのは、一通の手紙。
戦場に出ている、一応婚約者である炎の英雄カルマからだと受け取ったそれは、そんな文から始まっていた。
「えー、気持ち悪い」
「ちょっとサナさん、体調不良ですか?それとも手紙の方?」
「手紙に決まってるじゃない」
何故か『今すぐ読んで欲しい』と請われ、いぶかしみながら開いた手紙。
始まりがコレでは、気持ち悪くなっても仕方がないと言うものだ。
「いくらなんでも酷くないですか!?」
4901拝啓、愛しい人。どうしていますか。
こちらは戦場とはいえ、状況は安定していて貴方にこのような手紙を書く時間を持つことができています。
「・・・・・・はぁ、そうですか」
サナの口から飛び出したのは気のない返事。
手に持っているのは、一通の手紙。
戦場に出ている、一応婚約者である炎の英雄カルマからだと受け取ったそれは、そんな文から始まっていた。
「えー、気持ち悪い」
「ちょっとサナさん、体調不良ですか?それとも手紙の方?」
「手紙に決まってるじゃない」
何故か『今すぐ読んで欲しい』と請われ、いぶかしみながら開いた手紙。
始まりがコレでは、気持ち悪くなっても仕方がないと言うものだ。
「いくらなんでも酷くないですか!?」