ぐるコース
完畢ywpd🐍(金城)×夢
※付き合ってる設定
『お揃いの贈り物』放課後の教室は、夕陽のオレンジ色に染まり、部活に向かう人や帰宅する人達の賑やかな声が響いていた。窓際の席に座る私は、教科書を片付けながら、金城くんと他愛もない話をしていた。自転車部の練習前、こうして二人で過ごす時間が最近の私の小さな楽しみだった。金城くんはいつものように落ち着いた雰囲気で、でもどこか少しそわそわしているように見えた。ふと、彼がカバンの中をごそごそと探り、緊張した面持ちで小さな布袋を取り出した。
「○○さん、…これ、受け取ってくれるかい?」
金城くんの声はいつもより低く、ほんの少し震えているようだった。差し出されたのは、白いハンカチ。シンプルな生地に、角には小さなヘビの刺繍が施されている。ヘビの目はキラキラ光る青いビーズで、つぶらな瞳がなんとも愛嬌たっぷりだ。『石道の蛇』と呼ばれる金城くんらしい、でもどこか彼の真面目さが垣間見える丁寧な手仕事に、私は思わず見入ってしまう。
1939「○○さん、…これ、受け取ってくれるかい?」
金城くんの声はいつもより低く、ほんの少し震えているようだった。差し出されたのは、白いハンカチ。シンプルな生地に、角には小さなヘビの刺繍が施されている。ヘビの目はキラキラ光る青いビーズで、つぶらな瞳がなんとも愛嬌たっぷりだ。『石道の蛇』と呼ばれる金城くんらしい、でもどこか彼の真面目さが垣間見える丁寧な手仕事に、私は思わず見入ってしまう。