shidarigawa
DONE923 #2023年リュウシマの日小さな我儘を言うシマくんの話
9.23 あなたと話がしたいんだ「シマカゼ、なんだ、まだいたのか。」
リュウジが休憩室の扉をくぐれば、シマカゼが机に座って何かを書いているような背中が見えた。ほんの少し前屈みになっているその背中に歩み寄りながら声をかける。
「もう7時半だぞ。」
「リュウジさん。」
顔を上げたシマカゼが振り返る。
「勉強か」
リュウジが自分のお茶のペットボトルをテーブルに置きながら、シマカゼの向かいに座る。
シマカゼはリュウジの動きを目で追いかける。
「はい。最近数学が難しくなってきて、ちょっと予習に手間取っちゃってて……でももう帰ります。」
そう言って、シャーペンを置いてノートを閉じる。
「リュウジさんは、今から帰りなんですか?」
「そうだな。」
リュウジは、シマカゼがノートや教科書を片付ける手元を何とはなしに見守る。
2618リュウジが休憩室の扉をくぐれば、シマカゼが机に座って何かを書いているような背中が見えた。ほんの少し前屈みになっているその背中に歩み寄りながら声をかける。
「もう7時半だぞ。」
「リュウジさん。」
顔を上げたシマカゼが振り返る。
「勉強か」
リュウジが自分のお茶のペットボトルをテーブルに置きながら、シマカゼの向かいに座る。
シマカゼはリュウジの動きを目で追いかける。
「はい。最近数学が難しくなってきて、ちょっと予習に手間取っちゃってて……でももう帰ります。」
そう言って、シャーペンを置いてノートを閉じる。
「リュウジさんは、今から帰りなんですか?」
「そうだな。」
リュウジは、シマカゼがノートや教科書を片付ける手元を何とはなしに見守る。