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DOODLEストレンジャーズ🆚富雄『黒い揺籠』 ●
「総員突撃!」
獰猛な敵意に満ちた発破。
廃墟の工場へ、雑草やガラスの破片を踏み仇して突入するのはストレンジャーズ部隊。ここに居るという『バケモノ』を駆除する為に彼らは居る。安全装置を外した小銃を手に、彼らの目は飢えた猟犬がごとくギラついていた。
かくして。
部分的に崩落した天井から、こんな緊迫とは裏腹に麗らかな日が差し込んでいるそこに――『標的』は居た。
巨躯の、さながらSF映画かゲームのような、漆黒のロボット。
キュイ、と赤いアイカメラが『来訪者』を捉え――空気がピリついた。張り巡らされたワーディングは、ストレンジャーズ隊員らが着けた対ワーディングマスクによって無効化される。同時にそれは、隊員らに「目の前にいるのは憎きレネゲイドの怪物だ」と認識させる。
2889「総員突撃!」
獰猛な敵意に満ちた発破。
廃墟の工場へ、雑草やガラスの破片を踏み仇して突入するのはストレンジャーズ部隊。ここに居るという『バケモノ』を駆除する為に彼らは居る。安全装置を外した小銃を手に、彼らの目は飢えた猟犬がごとくギラついていた。
かくして。
部分的に崩落した天井から、こんな緊迫とは裏腹に麗らかな日が差し込んでいるそこに――『標的』は居た。
巨躯の、さながらSF映画かゲームのような、漆黒のロボット。
キュイ、と赤いアイカメラが『来訪者』を捉え――空気がピリついた。張り巡らされたワーディングは、ストレンジャーズ隊員らが着けた対ワーディングマスクによって無効化される。同時にそれは、隊員らに「目の前にいるのは憎きレネゲイドの怪物だ」と認識させる。
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DOODLEファンプラセッション前日譚 富雄目線14歳の銀河●
放課後になって、リュックを背負って、いつもの空き教室へ走る。吹奏楽部や他の部活で使われないし、茶化してくる部外者も居ない、俺達の秘密基地。
息を弾ませ、心を弾ませ――退屈な授業を数時間も耐えたのは、この時の為。わくわくする気持ちと共に、ガラガラガラと戸を開ければ、もう友達が待っていた。今日は俺が一番最後だった。
「やほー!」
授業の合間とか、昼休みとかも顔を合わせてお喋りしたけど、やっぱ放課後に会うのが一番アガる! せせこましい時間制限もないし!
皆が俺の名前を呼んで、迎えてくれる。この瞬間が俺はけっこー好きだったりする。ああ、俺の、俺達だけの特別な場所だなぁって、帰ってきたみたいな心地がするから。
1248放課後になって、リュックを背負って、いつもの空き教室へ走る。吹奏楽部や他の部活で使われないし、茶化してくる部外者も居ない、俺達の秘密基地。
息を弾ませ、心を弾ませ――退屈な授業を数時間も耐えたのは、この時の為。わくわくする気持ちと共に、ガラガラガラと戸を開ければ、もう友達が待っていた。今日は俺が一番最後だった。
「やほー!」
授業の合間とか、昼休みとかも顔を合わせてお喋りしたけど、やっぱ放課後に会うのが一番アガる! せせこましい時間制限もないし!
皆が俺の名前を呼んで、迎えてくれる。この瞬間が俺はけっこー好きだったりする。ああ、俺の、俺達だけの特別な場所だなぁって、帰ってきたみたいな心地がするから。