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    DOODLE十三 暗殺お仕事
    初夏に呪われている ●

     初夏。
     日傘を差して、公園の片隅のベンチに座っている。真昼間の公園の賑やかさを遠巻きに眺めている。
     天使の外套を纏った今の十三は、他者からは子供を見守る母親の一人に見えているだろう。だが差している日傘は本物だ。日焼けしてしまうだろう、と天使が持たせてくれたのだ。ユニセックスなデザインは、変装をしていない姿でも別におかしくはなかった。だから、この日傘を今日はずっと差している。初夏とはいえ日射しは夏の気配を孕みはじめていた。

     子供達の幸せそうな笑顔。なんの気兼ねもなく笑ってはしゃいて大声を上げて走り回っている。きっと、殴られたことも蹴られたこともないんだろう。人格を否定されたことも、何日もマトモな餌を与えられなかったことも、目の前できょうだいが残虐に殺処分されたことも、変な薬を使われて体中が痛くなったことも、自分が吐いたゲロを枕に眠ったことも、……人を殺したことも。何もかも、ないんだろう。あんなに親に愛されて。祝福されて、望まれて、両親の愛のあるセックスの結果から生まれてきて。そして当たり前のように、普通の幸せの中で、普通に幸せに生きていくんだろう。世界の全ては自分の味方だと思いながら、自分を当然のように愛していきながら。
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    DOODLEエフェクト練習する侠太郎
    青天の霹靂とか。 ●

     表向きカヴァーとしては、侠太郎は猟師として活動することにした。それにあたって、かつての愛銃は怨敵との決戦で崩れ落ちてしまったので、時代に見合ったライフルを用いる。
     関西人で、やけに若くて、しかし銃の腕がやたらめったら良くて、山と猟に関する知識も随一で――少々目立つ要素が強めだが、侠太郎は持ち前の愛嬌で地元の猟師コミュニティに問題なく馴染めていた。

    「八代くんは学生なのかい? 大学生?」
     これは物凄くよく聞かれる質問で。だが、侠太郎にとっては必勝パターンであった。
    「いえ、お恥ずかしながら小卒ですわぁ! ガキん頃に事故で大怪我してもうてえ……ちょっと学校どころやのうなったんですわ」
     家族も死んでしまい身寄りがないこと、後遺症でずっと苦労してきたこと、名医に出会って後遺症が治ったので、一念発起して関西の田舎から上京して、ずっと憧れだった父の稼業である猟師に……といった旨を感情たっぷりにドラマティックに語れば、大体の『年上』達は目頭を熱くして「大変だったんだなぁ」「そうかそうかぁ」「えらいなぁ、一緒に頑張ろうなぁ」と侠太郎の肩を叩いてくれた。特別かわいがってくれた。
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