michiru_wr110
DONEbrmy弥代衣都(+皇坂+由鶴)
捏造しかない・弥代衣都の中に眠る、過去と現在について
image song:遠雷/Do As Infinity
『きょう、ばいばいで。また、ママにあえるの、いつ?』
軽やかに纏わる言霊(弥代衣都・過去捏造) 女は視線で睨めつけるように傘の骨をなぞり、露先から空を仰いだ。今日という日が訪れなければどれほど良かっただったろうか、と恨みがましさを込めて願ったのに。想いとは裏腹に順調に日を重ね、当たり前のような面をして今日という日を迎えてしまった。
無機質な黒色の日傘と、切り分けられた青空。都会のように電線で空を区切ることも、抜けたように広がる空を遮るものもない。しかし前方には、隙間なく埋め尽くされた入道雲が存在感を主張している。
女の両手は塞がっていた。
片方の手には日傘。そしてもう片方の手には、小さな手の温もり。
歳相応にお転婆な少女は女の腰にも満たない背丈で、時折女の手を強く引きながら田舎特有のあぜ道を元気に駆けようとする。手を離せば、一本道をためらいなく全力疾走するであろう、活発な少女。しかし女は最後の瞬間まで、この手を離すつもりはない。手を離せば最後、何もしらない無垢な少女はあっという間に目的地へとたどり着いてしまうに違いない。
3347無機質な黒色の日傘と、切り分けられた青空。都会のように電線で空を区切ることも、抜けたように広がる空を遮るものもない。しかし前方には、隙間なく埋め尽くされた入道雲が存在感を主張している。
女の両手は塞がっていた。
片方の手には日傘。そしてもう片方の手には、小さな手の温もり。
歳相応にお転婆な少女は女の腰にも満たない背丈で、時折女の手を強く引きながら田舎特有のあぜ道を元気に駆けようとする。手を離せば、一本道をためらいなく全力疾走するであろう、活発な少女。しかし女は最後の瞬間まで、この手を離すつもりはない。手を離せば最後、何もしらない無垢な少女はあっという間に目的地へとたどり着いてしまうに違いない。
michiru_wr110
DONEbrmy春日+戦(CPなし)
2人の腐れ縁についての妄想
俺はこの男が、どうにも気に食わない。
好奇心を向けた先(春日と戦と腐れ縁) 小さなスマホ画面の中で、ばかでかい銃声の連写音が鳴り響く。コンビニで調達したサラダチキンを片手に凝視するのは、巷で有名なFPSゲームによる戦闘画面。
《ふっはははは 見たかザコども》
Winの文字が浮かび上がり、画面の中の屈強な3DCGの男がドヤ顔でポーズを決める。渾身の高笑いが続く側では、怒涛の勢いでコメントが流れては消えていった。
やってんな、あいつ。
翻訳仕事の息抜き。それ以上の理由はない。
単なる気まぐれながら、途中視聴のタイミングは悪くなかったらしい。
同時視聴者数二.五万人が思い思いに沸き立つ、とある男のライブ配信。この手のゲームにも実況者にもあまり詳しくはないが、何かとんでもない移動速度と共に神がかったプレイングが繰り広げられていたらしい。
2404《ふっはははは 見たかザコども》
Winの文字が浮かび上がり、画面の中の屈強な3DCGの男がドヤ顔でポーズを決める。渾身の高笑いが続く側では、怒涛の勢いでコメントが流れては消えていった。
やってんな、あいつ。
翻訳仕事の息抜き。それ以上の理由はない。
単なる気まぐれながら、途中視聴のタイミングは悪くなかったらしい。
同時視聴者数二.五万人が思い思いに沸き立つ、とある男のライブ配信。この手のゲームにも実況者にもあまり詳しくはないが、何かとんでもない移動速度と共に神がかったプレイングが繰り広げられていたらしい。