あめお
DONE自覚なし鶴→清の鶴さんが清光にチョコを食わせてます。【鶴清】大遅刻バレンタイン2024 手のひらに載るほど小さな箱にかけられたリボンを解いて蓋を開けると、これまた小さなチョコレートが四粒入っていた。それぞれ色や形が違う。同封されていたカードとチョコレートとを見比べて、俺はとりあえず左上の丸っこい粒を口に放り込んだ。
「……ふむ」
そして思わず目を瞠った。ほろ苦いそれは舌の上でたちまち溶けていく。なるほど、これは美味い。活気に引き寄せられてふらりと入った店だったが、大枚はたいて買った甲斐があったというものだ。
そう、最初は全くの興味本位で。ただ見物に来ただけのつもりだったのだけれど。
黒い箱にかけられたリボンの赤や箔押しされた図案の、主張しすぎず、それでいて華やかなこの商品が目に留まり、どうも立ち去る気になれなくて結局買ってしまったのだった。
2884「……ふむ」
そして思わず目を瞠った。ほろ苦いそれは舌の上でたちまち溶けていく。なるほど、これは美味い。活気に引き寄せられてふらりと入った店だったが、大枚はたいて買った甲斐があったというものだ。
そう、最初は全くの興味本位で。ただ見物に来ただけのつもりだったのだけれど。
黒い箱にかけられたリボンの赤や箔押しされた図案の、主張しすぎず、それでいて華やかなこの商品が目に留まり、どうも立ち去る気になれなくて結局買ってしまったのだった。
あめお
MOURNING付き合ってないふたりがちゅーしてます意識朦朧な鶴さんがほぼ無意識に清光を襲っちゃう話「すまん! 責任は取るから! 俺のとこに嫁に来てくれ!」
鶴丸は加州に向かって額を床にこすりつけた。
「もういいから、そんなことより早く忘れて……って、ろくに憶えてないんだっけ。じゃあとっとと水に流そうよ」
「それは、その」
歯切れの悪い鶴丸に加州は溜息をつき、
「あのねぇ、その方がお互いのためだと思うけど?」
てか嫁とか意味わかんないし、と冷静に言い放った。
とある日の夜。
鶴丸は白い装束を血で赤く染め、雪崩込むようにして帰還した。そろそろ寝ようかと支度していたところで偶然玄関の近くを通りかかった加州は、よろよろと歩く鶴丸を見つけ息を呑んだ。
「鶴丸さん!? なんで……遠征だったはずじゃ……」
今朝、遠征を命じられ、鶴丸は単騎で出陣した。時間遡行軍との戦は関係ない地であったはずだ。それが何故、こんなことになったのだろう。
4054鶴丸は加州に向かって額を床にこすりつけた。
「もういいから、そんなことより早く忘れて……って、ろくに憶えてないんだっけ。じゃあとっとと水に流そうよ」
「それは、その」
歯切れの悪い鶴丸に加州は溜息をつき、
「あのねぇ、その方がお互いのためだと思うけど?」
てか嫁とか意味わかんないし、と冷静に言い放った。
とある日の夜。
鶴丸は白い装束を血で赤く染め、雪崩込むようにして帰還した。そろそろ寝ようかと支度していたところで偶然玄関の近くを通りかかった加州は、よろよろと歩く鶴丸を見つけ息を呑んだ。
「鶴丸さん!? なんで……遠征だったはずじゃ……」
今朝、遠征を命じられ、鶴丸は単騎で出陣した。時間遡行軍との戦は関係ない地であったはずだ。それが何故、こんなことになったのだろう。