Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    #ゆめくろ男女CP

    cp

    たびすけ

    DONE1.5周年の衣装を前にしたカミュエマ。中止になってしまいましたがこいなな2の展示作品です。
    交換条件 グレイブランドからムーンロードを渡った先、連盟が押さえた宿の一室。外の暑さを感じさせないような他と比べ若干高待遇なその室内で、甘く涼やかな眼差しを困惑に変えたカミュがそれでも優雅に羽織っていた上着を脱いでソファに掛けたのを、なんとなく目で追った。
     残念なことに、カミュのその困惑には心当たりがありすぎる。
    「これを?」
    「はい……」
    「私が?」
    「……すみません」
     訝しげにエマの手元を凝視するカミュの視線を痛いほどに感じながら、エマは苦笑を浮かべた。
    (そう、なるよね……確かにちょっとカミュさんらしくないというかプリムスクラブらしくない衣装だし……これ本当に着てもらわないと駄目なのかな……)
     今回の競技会では各チームに分かれて参加することになっているが、その中でもさらにそれぞれに揃いの衣装が用意されていた。一体どこで採寸したのか、サイズも概ねぴったりだ。白と赤を基調にした衣装は明るく華やかで、とはいえカミュに着せようと思うかと問われれば、こんな機会でもなければ思い付きもしなかっただろう。
    3930

    たびすけ

    INFO5/14エアコレ、もしくは7/16ラブコレの新刊ユミエマのサンプルです。
    pixivで掲載している『以上、未満』のシリーズのユミルとエマが、付き合っていない頃も付き合っている頃もそこそこイチャイチャしているお話です。
    前半は付き合っていない時間軸(身体の関係はあります)です。後半は付き合っている時間軸なので糖度高めです。2回ピットインしてます。
    エアコレ2023春 新刊サンプル<前略><付き合っていません>

     そんなことを考え目を細めながら、エマが部屋にいる可能性を少しでも上げようと、時間稼ぎに少し回り道をしながらエマの部屋を目指す。そんな途中で。
    (うわ、いつの間にかすごい降ってるじゃん。寄り道してたら危なかったかも)
     ふと見た廊下の窓の先、土砂降りの様相を見たユミルは足を止めると、小さく溜息を吐いた。風で纏わりつくような霧雨にうんざりはしたけれど、こうなる前に帰れただけでもラッキーだったようだ。
    (まだ酷くなるのか? 今夜はうちも駄目そうだな~)
     雨の日はプリムスクラブ全体としての客足も落ちるし、きちんと手を打てば落ちないユミル自身も、決して表には出さないけれど多少身体が怠い。だからこんな日はそんな怠さに気付かないくらい仕事に熱中するか──エマを抱き締めるのに限る。今日このあとは休日なので、後者一択だ。
    5991