aki0721_ring
DOODLE王様と執政弟のお話。cpものです。直接的な表現はありませんが、朝チュンはあり。ご注意ください。
言の葉に紛れ込ませたようやく書類の山から解放されたアラゴルンは椅子の背にもたれかかった。明日は軍を率いてオークの残党狩りに出かけるので、その前にある程度片付けておく必要があったのだ。
そうして彼は少しだけ葡萄酒をグラスに注いでから、机の上によけておいた封筒を手にする。宛名も差出人の名前もないが、すっかり見慣れた封蝋があれば二人の間では十分であった。丁寧に封を剥がし、中には綺麗に折り畳まれた羊皮紙が数枚。それはイシリアン大公からの私的な手紙であった。うっすらと香るのは、彼がよく自室で焚いている香だ。
この勤勉な臣下は公式な文書や書類を送ってくる際に、よくこうして封筒を一つ紛れ込ませてきた。そこにあるのは公式な文書には書くほどではないが王の耳に挟んでおいた方がよい事柄、例えば街で流行っているものの話であったり、アラゴルンも顔の分かる兵士に子が産まれたりといった些細な話であった。
7124そうして彼は少しだけ葡萄酒をグラスに注いでから、机の上によけておいた封筒を手にする。宛名も差出人の名前もないが、すっかり見慣れた封蝋があれば二人の間では十分であった。丁寧に封を剥がし、中には綺麗に折り畳まれた羊皮紙が数枚。それはイシリアン大公からの私的な手紙であった。うっすらと香るのは、彼がよく自室で焚いている香だ。
この勤勉な臣下は公式な文書や書類を送ってくる際に、よくこうして封筒を一つ紛れ込ませてきた。そこにあるのは公式な文書には書くほどではないが王の耳に挟んでおいた方がよい事柄、例えば街で流行っているものの話であったり、アラゴルンも顔の分かる兵士に子が産まれたりといった些細な話であった。
non
DONE閨房夜(番外編)イムラヒルの目線
ファラアラ前提のイムアラ
イムラヒルvsファラミア
色々捏造、エルフの生態も捏造しておりますので本当になんでもこいのお方のみご覧ください
pwはプロフを見てね
R無
閨房夜(番外編)イムラヒル目線
エルフ
——————————
数刻後、執務官から「閨房術の指南役は執政ファラミア殿下」
と、巻物を拡げて仰々しい申し付けがあった。横目でファラミアを見ると、バツの悪そうな顔をしながら瞠目する王と顔を見合わせておった。
おいおい、そんな顔をして・・・あのお方に解ってしまわれるのでは?と案じた瞬間、奴は聡いのですぐに目を逸らした。
いやはや八七?おそらくもう八八歳になったあのお方がまさかそこまで色事に疎いとは・・・
実際あのお歳と周り者が生唾を飲みこむほどのあの色気を鑑みると、意外すぎて咆哮するほどの驚く事実をこの度知ってしまった・・・
全く側室も持たない理由もよく分かった。
盲点であった。
そう、永遠の生命をもつエルフは自らその命もを絶つこともできるし、食欲も情欲も全て自らおのれの意志で支配する事ができうる、人間とは異なる生態を持つ稀有な存在だったのだ。
5250エルフ
——————————
数刻後、執務官から「閨房術の指南役は執政ファラミア殿下」
と、巻物を拡げて仰々しい申し付けがあった。横目でファラミアを見ると、バツの悪そうな顔をしながら瞠目する王と顔を見合わせておった。
おいおい、そんな顔をして・・・あのお方に解ってしまわれるのでは?と案じた瞬間、奴は聡いのですぐに目を逸らした。
いやはや八七?おそらくもう八八歳になったあのお方がまさかそこまで色事に疎いとは・・・
実際あのお歳と周り者が生唾を飲みこむほどのあの色気を鑑みると、意外すぎて咆哮するほどの驚く事実をこの度知ってしまった・・・
全く側室も持たない理由もよく分かった。
盲点であった。
そう、永遠の生命をもつエルフは自らその命もを絶つこともできるし、食欲も情欲も全て自らおのれの意志で支配する事ができうる、人間とは異なる生態を持つ稀有な存在だったのだ。