amelu
DONE両片想いのままフォンテーヌへと旅立った蛍と、それを見送ったカーヴェがスメールで再会したおはなし。カーヴェのデートイベントをやってあると雰囲気が掴みやすいかもしれないです。
推しかぷ幸せになぁ〜れ☆ の気持ちしかないので何卒ご容赦くださいませ。
琥珀色の記憶 キャラバン宿駅に到着したとき、少し風が強いことが気に掛かった。
防砂壁に吹きつける煙のような風砂を見ながら、このまま砂漠に出ていいのかカーヴェは思案した。だが、取り付けるのが難しくなってしまった蛍との約束を先延ばしにする気にはなれない。念のため大きめのストールを用意したのは正解だったかもしれない。畳んだそれを荷物から取り出して、蛍との待ち合わせに向かった。
蛍がフォンテーヌに渡って以降、会う約束を取り付けることもままならない。偶然を装って街角で会うこともない。理解しているつもりだったが、話の合う気のいい友人のままで彼女を見送ってしまったことを激しく後悔していた。もしカーヴェが蛍の恋人であったら、調査だとか依頼だとか理由を付けなくとも会いたいという気持ちだけで会いに行けるのだろう。
6412防砂壁に吹きつける煙のような風砂を見ながら、このまま砂漠に出ていいのかカーヴェは思案した。だが、取り付けるのが難しくなってしまった蛍との約束を先延ばしにする気にはなれない。念のため大きめのストールを用意したのは正解だったかもしれない。畳んだそれを荷物から取り出して、蛍との待ち合わせに向かった。
蛍がフォンテーヌに渡って以降、会う約束を取り付けることもままならない。偶然を装って街角で会うこともない。理解しているつもりだったが、話の合う気のいい友人のままで彼女を見送ってしまったことを激しく後悔していた。もしカーヴェが蛍の恋人であったら、調査だとか依頼だとか理由を付けなくとも会いたいという気持ちだけで会いに行けるのだろう。
ゆきは
DONE誕生日おめでとうのカヴェ蛍※公式のカーヴェ誕生日メールやイラスト等のネタバレ、期間限定イベント世界任務取得アイテムのネタバレを含みます
面倒な二人「旅人、これは一体……?」
拙い筆跡で書かれた日記を手にしたカーヴェが怪訝な顔をする。
それもそのはず。蛍はアルハイゼンの家を訪ねてカーヴェの写真を撮り終えパイモンに外での用事を頼むと、何も言わずに日記を差し出したのだ。
彼女は平坦な声で日記を読むよう促した。疑問を拭いきれないながらもカーヴェは言われた通りにページをめくる。読みやすいとは言えない字を丁寧に追って祈りの言葉を読み終えた彼は、まだページが続いていることに気がついた。
ぱら、と何の気なしに続きを開き、次の瞬間目の色を変える。そのページに描かれた厳密な設計図をそれまで以上に熱心に読み解いたカーヴェは、ぱっと顔を上げた。
「君の要望は、これを作ってほしいということかい?」
1383拙い筆跡で書かれた日記を手にしたカーヴェが怪訝な顔をする。
それもそのはず。蛍はアルハイゼンの家を訪ねてカーヴェの写真を撮り終えパイモンに外での用事を頼むと、何も言わずに日記を差し出したのだ。
彼女は平坦な声で日記を読むよう促した。疑問を拭いきれないながらもカーヴェは言われた通りにページをめくる。読みやすいとは言えない字を丁寧に追って祈りの言葉を読み終えた彼は、まだページが続いていることに気がついた。
ぱら、と何の気なしに続きを開き、次の瞬間目の色を変える。そのページに描かれた厳密な設計図をそれまで以上に熱心に読み解いたカーヴェは、ぱっと顔を上げた。
「君の要望は、これを作ってほしいということかい?」